｢葛葉の泉｣湧水選挙１位に
水道水もランクイン

湧水選挙の発表をする立石さん（右）と谷課長

　秦野市は、市制施行70周年記念事業として「秦野盆地湧水群選抜総選挙」を開催。その結果発表が８月２日、秦野名水Ｓｐｌａｓｈフェスティバル内で行われ、葛葉の泉（菩提２３１７の15）が１位に選ばれた。

　「秦野名水」は、秦野市域に存在する地下水を水源とする水の呼称。１９８５年に名水百選「秦野盆地湧水群」として選定されてから40周年という節目でもあることから名水百選の価値と魅力を再発信し、市の豊かな自然や地下水保全の取り組みを広く知ってもらおうと今回の総選挙を実施。４〜６月までの３カ月間を投票期間とし、総投票数は市内外あわせて１３５４票となった。結果発表の会場となった同フェスには、プレゼンターとしてはだのブランドアンバサダーの立石純子さんが登場。10位までの結果発表が行われ、１位には葛葉の泉（得票数１５８票）、２位が弘法の清水（１３７票）、３位には市営水道の水道水（94票）がランクインした。

　葛葉の泉は、「名水百選」に選ばれたことをきっかけに村おこしの一環として整備された名水スポット。秦野盆地は丹沢山地と渋沢丘陵に囲まれ、雨水の大半が地下水となり、ミネラル分を大量に含んだ水となって湧き出している。葛葉の泉はロケーションも良く、登山者の利用もあるほか市外からくみに来る人もいるなど人気が高い。立石さんも「北地区出身の私にとってはここが推し水。秦野に来るたびにくみに行っています」と１位を喜んだ。

　また、水道水が３位となったのも今回の総選挙の大きな特徴。司会を務めた市環境共生課の谷芳生課長は「秦野の水道水は地下水などを水源としており、安くておいしい。ランクインは大変うれしい」と話した。

　４位から10位までは次の通り。４位・まいまいの泉（87票）、５位・おいしい秦野の水〜丹沢の雫（85票）、６位・護摩屋敷の水（74票）、７位・兵庫の泉（67票）、８位・竜神の泉（60票）、９位・井之明神水（55票）、10位・若竹の泉（53票）。