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公開日:2025.09.26
秦野駅前で帰宅困難者受入
神奈中所有ビル、市と協定
秦野市と神奈川中央交通株式会社(本社/平塚市)が9月16日、災害時の帰宅困難者対策に向けた災害協定を市役所で締結した。公共交通機関がストップして帰宅困難者が発生した場合、秦野駅前に神奈川中央交通が所有する「秦野アルファビル」で一時的に受け入れ場所を提供する。
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災害時に電車やバスが止まった際、秦野市内の駅から自宅まで帰ることができない、もしくは電車で秦野市外へ向かうことができない帰宅困難者に対し、市は受け入れ先の拡大を進めている。
新たに神奈川中央交通と結んだ協定では、秦野駅北口徒歩1分の秦野アルファビルの一部を、災害時に市から要請があった場合に帰宅困難者の受け入れ先として開放。1階エントランス付近20人、2階ホテルロビー40人の最大60人を収容する。高橋昌和市長は「駅周辺で受け入れられる場所がないのは課題と感じていた。帰宅困難者対策が大きく前進した」と感謝を述べた。
神奈川中央交通の今井雅之社長は、近年荒天時に実施されるようになった公共交通機関の計画運休にも触れ、「帰宅困難者発生の可能性がある。有事の際、市と連携して迅速かつ円滑な対応をしていきたい」と語った。
市内の帰宅困難者受け入れは、公共施設の本町公民館(秦野駅)、曲松児童センター(渋沢駅)、駅前連絡所(東海大学前駅)、弘法の里湯(鶴巻温泉駅)に加え、2019年に(一社)秦野市障害者地域生活支援推進機構「ぱれっと・はだの」(本町)、21年に秦野ガス株式会社(室町)と協定を結び、災害時に開放することになっている。
昨年に小田急線がストップした時には、市内の駅周辺に多くの人が滞留したり、受け入れ場所として開放した公共施設を30人以上が利用したりした。市防災課は、「今後も受け入れ先を拡大できるよう調整していく」とした。
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