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公開日:2015.09.10

区民有志グループ
「本のポスト」設置へ
貸し借り自由の新拠点に

  • メンバーと木製のブックポスト

 本を気軽に貸し借りできる「ブックポスト」をまちに設置し、住民交流のきっかけにしようと、青葉区民有志が動き出している。8月22日にはさつきが丘の工務店「ウィズの森」による木工教室で本を入れるポスト5個を製作。設置場所を決め、運用を開始する予定だ。



 ポストは、本を「借りる」「もらう」「提供する(貸す)」ことができるのが特徴。設置場所は賛同する個人宅や施設などを想定する。代表の小池由美さんは「使い方の規則はあえて設けず、常識の範囲で活用してもらえれば」と話す。



 11月ごろを目標に、設置場所や本の内容を区内情報のウェブサイト「あおばみん」に掲載する準備を進めていく。サイトで感想の投稿もできるようにするほか、本に感想を書き込める紙を張り、次の人が共有できる仕組みも検討する。



「地域でつながりを」



 約10人のメンバーによる活動の通称は「どこでも図書館MOSO(モーソー)プロジェクト」。読んでよかった本を気軽に共有できる場をつくりたい、というメンバーらの「妄想」が語源になっている。小池さんは「本があれば人が集まり、会話も生まれる。人と人をつなげるツールにしたい」と、狙いを語る。



 活動のきっかけは、人や本をテーマにした今年2月のフォーラムで、地域で気軽に本を借りられる「どこでも図書館」が話題にあがったこと。継続して形にしようと、6月に参加者有志でグループを結成した。米国の先例や、全国各地で「まちライブラリー」を提唱する礒井純充さんの活動を参考に取り組む。



 ポストを設置することにした奈良町の地域交流施設「街の家族」の小笠原弘さんは「このような場があれば、子どもたちがスマホと離れて本に触れる機会にもなるのでは」と話す。ポストはこのほか、鴨志田郵便局などにも設置予定。小池さんは「仲間の募集や、使い方の周知もしていきたい。青葉区内から市内に広めていければ」と展望を語った。

 

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