阪神タイガーズからドラフト1位指名を受けた慶応大4年生 伊藤 隼太さん 港北区在住 22歳
悔しさバネに活躍誓う
○…走攻守に渡っての活躍が期待されている。「素直に嬉しいです。今までやってきたことが報われました」と微笑む。慶応大学では2年春から4番を務め、今春からは主将として部員192人をまとめ上げた。迎えた春季リーグでは優勝も果たしたほか、自身も本塁打・打点の2冠。昨年行われた世界大学野球選手権でも4番を務めた実績を、阪神タイガースに認められた。「まずは開幕一軍を目指します。チャンスをつかんで、1試合でも多く出たい」とひたむきだ。
○…兄2人の影響で地元愛知の瀬戸リトルリーグに入ったことが野球を始めたきっかけ。高校は強豪・中京大中京高校へ。1年から外野手としてレギュラーの座をつかんだ。しかし、3年夏には愛知県予選決勝で愛工大名電高校に敗れ、甲子園出場の夢は叶わなかった。「あの最後の夏の決勝はとにかくやりきれなかった。この経験が大学でも野球を頑張ろうと思わせた」と今でも悔しさをにじませる。
○…慶大入学後、他を圧倒する練習量で2年の時に頭角を表す。ウエイトトレーニングにも力を入れ、巧さに加え、長打力も身につけた。大きなターニングポイントになったのが、3年時に監督に就任した江藤省三氏との出会い。読売巨人軍でもプレーした経験を持つ名将だ。「監督からは『王はこういう風に練習していた』、『長嶋はこういう風に考えていた』というような話を多くしていただいたので、プロをより具体的な目標として考えるようになりました」と振り返る。
○…昨秋の早慶優勝決定戦では現・北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手と対戦。熱戦を繰り広げたが、敗北を喫し優勝を逃してしまう。高3の時同様、この悔しさが今年の春季リーグ優勝につながったという。「プロでもチーム、ファンから必要とされる選手に早くなりたい」。同郷のイチロー選手と同じ背番号「51」も与えられた。甲子園を沸かせる日は近い。
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4月18日