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港南区・栄区版 公開:2011年11月24日 エリアトップへ

30周年を迎えた神奈川県神輿保存会「野庭睦」の会長を務める 佐藤 光洋さん 野庭町在住 68歳

公開:2011年11月24日

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神輿を通じた絆

 ○…神奈川県神輿保存会「野庭睦」を立ち上げ、今年で30周年を迎え、11月20日には記念式典も行われた。個人で神輿を所有し、地元はもちろん、毎年群馬県で行われる祭にまで遠征するほか、会主催の祭も企画する。「自分が作った会だけど、皆でやっている会。俺1人ではできない」とこれまでを振り返り、仲間の大切さを強調する。

 ○…「俺はプロだから」。40年以上神輿を担いできた大ベテランの肩には拳大のこぶが。各地域で異なる神輿の担ぎかたや足捌きを「教えられなくても、見ることで体得してきた」。そこまで神輿に夢中になる理由は「担ぐと大声を出せる。発散できる場所だから」。あるときは暴走族の若者に、神輿を担ぐ場を与えた。一生懸命に取り組む姿を見て「一人ひとりと付き合うと全然悪い奴じゃない」と実感を込めて語る。神輿の担ぎ手というと血気盛んなイメージがあるが、「喧嘩やいざこざはない」と言い切る。協力し合わなければ、担ぎ上げることができないくらいに神輿は重いからだ。

 ○…会員数は10人程度と少ないが、「皆自分の子どもみたいなもの」とまるで父親のような表情を見せる。普段から家族同然に親しくつきあい、集めた会費に少しでも余裕があった時には、会員を旅行に連れて行く。今年、計画停電を受けて例年行っている祭の開催が見送られた。その際、会員には涙を浮かべる人もいたほど。年齢や職業は様々だが、神輿への熱い気持ちは皆共通している。

 ○…祭は地域の活性化を目的に行うのはもちろん、「好きだからやっている」と力強く断言する。30年に渡り会長職を務めるが、祭の現場を広く見渡し、管理を行う任務は想像以上に過酷。「会長なんてやるもんじゃないよ。明日辞めたっていいんだ」と気軽に話すのは、信頼できる仲間が後継者になってくれると知っている余裕から。これからも野庭睦という一家の大黒柱として会を支えていく。
 

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