川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2012.01.13
女子サッカーの県トレセン選手として活躍する
植木理子(りこ)さん
中原区在住 12歳
女子サッカーを広めたい
○…地域の優秀な選手を集め育成する「トレーニングセンター」制度(通称トレセン)。県サッカー協会による12歳以下県トレセンに選ばれ、関東トレセンの選考会にも挑んでいる。ポジションはFWで、スピードとドリブルが持ち味。昨年10月の県トレセンの試合では2得点を挙げ、優秀選手に輝いた。「強い相手から点をとった時が一番嬉しい」と元気いっぱいの笑顔。現在は関東女子サッカートレセンリーグの真っ只中。あす14日の東京都との大一番を控え、「絶対勝って優勝したい」と意気込む。
○…小さい頃から活発で、学校の休み時間は男子とサッカーをしていた。そして、10歳の時に中原区内のサッカークラブ「AC等々力」で体験をした際、「自分にはサッカーしかないって感じた。絶対やりたい」と思った。始めてすぐにトレセンに挑戦したが、「何もできなくて、途中で気持ちが折れちゃった」と結果は出なかった。しかし、「上手くなって見返したい」という気持ちが生まれ、逆境をバネに練習に励み、今年度のメンバー入りを果たした。
○…週二日の練習に土日は試合がほとんど。「離れたことがない」というほどサッカー漬の毎々。しかし、親との約束で「勉強で平均点以下をとると、サッカー禁止」のため、週2回は塾に通う。昨年の女子ワールドカップは全試合観戦し、日本の優勝に歓喜した。が、それ以上に嬉しかったのは、興味を持つ女子が増え休み時間に一緒にサッカーができるようになったこと。「多い時は10人ぐらい。『サッカーって男のスポーツでしょ?』っていうのが変わったんです。中学校でもやってくれる人が多いといいな」
○…大切にしているのは「人」。「チームの先輩がみんな良い人で雰囲気が好き。それに一人じゃサッカーができない。仲間がいて相手がいないと」。夢はなでしこリーグの選手、そして日本代表。その上で、「女子サッカーをもっと広めていきたい」と熱く語った。
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