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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2026.06.26

企画団体「ライト・トラップ」の主宰として演劇活動に勤しむ 蔵重 智さん 幸区在住 60歳

  • 蔵重 智さん (写真1)

歩み続ける演劇の道

 ○…6月上旬に溝ノ口劇場で公演された『朝日のような夕日をつれて』。玩具会社で奮闘する男たちの群像と、サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』を下敷きにした世界が入り混じる作品で、3月中旬からメンバーらと稽古を積み、制作・演出・俳優などあらゆる面で公演に携わった。「カオスな作品なので内容を一言で表すのは難しい。ついてきてくれたお客さんに感謝ですね」と笑顔で述べる。

 ○…山口県出身。もの作りが好きで、高校生の頃には演劇部で大道具などを担当した。「裏方志望でしたが人数が少なくて、結局舞台にも出ていました」。当時、世間はコントブーム。大学で所属した演劇サークルはお笑いの要素も強く、お客さんの反応を得る楽しさを間近で経験し、だんだんと演劇の面白さに気づいた。社会人になってからは、大学の仲間たちと劇団を旗揚げ。それぞれの境遇が変わるまで、活動は8年に及んだ。

 ○…解散後も「まだ続けたい」という思いを抱いていた最中、出合ったのが即興劇。その場の状況に応じてだんだんとわけがわからなくなっていく内容に、自身が感じていた演劇の本質を見た。そして2000年、演じるだけでなく、脚本作りや演劇ワークショップの開催などを行う企画団体「ライト・トラップ」を設立。活動は現在も続いている。

 ○…コロナ禍に始めたウォーキングが長じて、24時間で100Kmを歩く大会に8回出場。「歩き方が意外と重要。ただ一番大変なのは朝の眠気との勝負です」とくったくなく笑う。就職を機に上京してから約40年間幸区民。「川崎駅前が東芝の工場から、ミューザやラゾーナなどの生活文化のまちに変わっていく姿を眺めてきました」と感慨深く語る。

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