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公開日:2026.07.10

「朝の居場所」開始 新小倉小など3校でモデル事業

  • 校門で運営スタッフを挨拶を交わす児童ら

    校門で運営スタッフを挨拶を交わす児童ら

  • 本を手にする子どもたち

    本を手にする子どもたち

 学校始業前から児童を受け入れる「朝の居場所づくり」のモデル事業が7月6日から、川崎市内3校で始まった。新小倉小学校(幸区新小倉)ではこの日、43人の児童が利用。保護者からは「仕事の時間に合わせて家を早く出ているので『朝の居場所』はよい」との声があった。

 共働き世帯の増加を背景に、保護者の通勤時間と子どもの通学時間の「ズレ」が各地で浮き彫りになる中、学校が開く前に門扉前で児童たちが待機する光景が問題視されてきた。市教育委員会が新小倉小の調査を実施した日には開門10分前に10人、5分前には25人が並んでいたという。「朝の居場所づくり」は安全な待機場所を確保し、仕事と育児の両立が難しくなるいわゆる「小1の壁」を打破するための取り組みだ。福田紀彦市長が昨年秋の選挙公約に掲げていたもので、同様の早朝預かりは、県内では横浜市や相模原市などで進められている。

 新小倉小学校では校舎2階の図書が置かれてあるメディアセンターに居場所が開設。開始時刻の午前7時30分から子どもたちが続々と部屋に入り、本を読んだり、問題集を解いたりして時間を過ごしていた。漢字ドリルに取り組んだ児童は「宿題を忘れてしまっていたが、朝のうちにできてよかった」と喜んだ。別の女子児童は「静かな環境の中で本を読むことができた」と語った。

 同校の朝の居場所づくりを運営したのは、地域教育に携わるNPO法人「はたらくらす」。石渡裕美代表は「子どもたちは目的別にエリアを分けるなど、過ごしやすい雰囲気を作って楽しんでいた様子だった。子どもたちが落ち着いて授業に臨めるような運営をしなければならない。地域の人が一緒に関わるこの居場所を好きになってもらえる循環を作りたい」と述べた。

 同様の取り組みはこの日、久本小学校(高津区)、犬蔵小学校(宮前区)でも行われた。市教育委によると、久本小では41人、犬蔵小では29人が利用したという。朝の居場所は平日午前7時30分から8時10分まで開設。市は今秋をめどに、川崎区、中原区、多摩区、麻生区でのモデル事業を行いたいとし、最終的には市内全115校に設置する。

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