川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2026.07.03
翻訳した中高生向け海外ミステリー作品が重版となった 代田 亜香子さん 幸区柳町出身
「好き」をパワーの源に
○…世界で500万部を突破した中高生向け海外ミステリー作品『相続ゲーム』。その翻訳を手掛けた第1巻が5月上旬に重版となった。「本が売れにくく、子どもが長い本を読まなくなっている現代で、400ページ超の作品が重版できてうれしい」と素直な喜びを口にする。わかりやすい日常語を使う代田訳だから読むという固定ファンも多くいる中、「原作の個性的なキャラクターと、短い章で区切られたテンポの良さが人気の理由」と謙遜し、作品の魅力を語る。
○…幸区出身。子どもの頃から本が好きで、柳町の実家の前にあったまちの本屋には、通りがかるたびにのぞくほどのいわゆる「本の虫」。翻訳との出合いは大学の受験勉強の時、英文和訳の問題を普段使う日常語で訳していたところ、講師にほめられたのがきっかけだった。しかし社会人になってからは仕事が楽しく、ずっとそのままに。「ある時ふと、『翻訳がやりたかったんだ』と思い出したんです」
○…翻訳の通信教育を1年かけて受講し、会社を退職。翻訳学校で授業を受けながら、だんだんと下訳をするようになった。ある時、1人でニューヨークまで行って洋書を10冊ほど買い込み、一番気に入った作品を翻訳する企画書を出版社に持ち込んだところ、そのままデビューに。「周りの人の助けもあって、なんとかなってしまいました」とあっけらかんと笑う。
○…今はまっているのは、スターウォーズのグローグーというキャラクター。インスタグラムで自分が翻訳した本を紹介する際に、内容にはまったく関係がないのに、クローグーのフィギュアを一緒に載せる。「フォースの力で一冊でも多く売れてくれたら」と、おどけて見せる。
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