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公開日:2017.08.18

反ヘイト市民団体
人種差別なくす条例制定を
川崎市に申し入れ

  • 伊藤副市長(右)に申し入れ書を手渡す市民ネットワークのメンバー

「ガイドラインでは不十分」



 市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」(関田寛雄代表)は8月7日、人種差別撤廃条例制定を求める申し入れを川崎市に行った。ネットワークのメンバーはインターネットやデモで行われている差別の実態を伝えた。



 ヘイトスピーチ対策を巡っては現在、川崎市が公共施設の利用に一定の歯止めをかけるガイドラインの策定を進めている。一方、ヘイト団体は7月16日、中原区で昨年6月5日のヘイトデモのリベンジと位置づけ、「反日勢力による日本人差別と戦っています!」などの横断幕を掲げたデモを行った。さらにインターネット上でデモを拡散させ「朝鮮半島へ帰れ」などの誹謗中傷の書き込みを行い、特定の在日コリアンを攻撃している。



 もはや「ガイドラインだけでは不十分」。同ネットワークは指針を支え、犯罪として取り締まる根拠となる条例の早期制定が必要とし、川崎市に申し入れを行った。



 裵(ペェ)重度(チュンド)社会福祉法人青丘社理事長は「(障害者や外国人ら弱者への)優生思想につながる懸念がある。具体的行動に移すことの恐れ」もあると述べた。「国において理念法ができ、実態的に無くしていくのは自治体としての役割」とも指摘し、条例の早期制定を求めた。



 神奈川県弁護士会人権擁護委員会の本田正男弁護士はヘイト側の姿勢を「言葉の乱用だ」と断じ、条例制定に向けては弁護士会としても知恵を出す考えを示した。



 青丘社職員の崔(チェ)江以子(カンイヂャ)さんは先のデモを踏まえ「私たちの被害を無かったことにしないでほしい」と市に迫った。「法やガイドラインができても公共道路で警察が許可したら今は市民の手で止めるしかない」とも述べ、被害に寄り添った取り組みを行うよう要望した。



 申し入れ書を受け取った伊藤弘副市長は「非常に重く受け止める。差別のない社会づくりに異存はない」と述べ「人権全般にわたる条例づくり課題もある。形になる過程で助言、指導いただければ」と前向きな姿勢を示した。

 

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