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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2013.02.28

区内で初の個展を開催中の色鉛筆画家
景山 康弘さん
相模原在住 75歳

色鉛筆で描く無限の世界



 ○…色鉛筆のみを使う独自の画法で花や風景を中心に描く。立体感や質感を見事に表現した迫力のある作品は、市内外のコンクールで数々の賞を受賞。「『色鉛筆でもここまで描けるのか』と認識される作品を描きたい」と意気込む。10日まで区内のギャラリー(メイプルビル2F・スペース游)で自身初となる個展も開催中だ。



 ○…鳥取県生まれ。上京し、県内の測量設計会社に就職。測量士兼土地家屋調査士として、区画整理事業に長年携わってきた。48歳で独立後も、土地区画整理事業のモデルケースとして評価された南平野地区土地区画整理事業(埼玉県さいたま市)の図面を引くなど、高度経済成長時代の「街づくり」に汗を流した。色鉛筆画に取り組むようになったのは15年ほど前。バブル崩壊で仕事が減り、時間を持て余したとき、図面を引く色鉛筆で、落書きを始めたのがきっかけだ。慣れ親しんだ道具はしっくり手に馴染む。独学で工夫し、熱中した。



 ○…少年時代より阪神タイガースの熱狂的なファンでもある。好きな選手を挙げれば、「土井垣、藤村、小山…」など、往年の名選手の名が次々と口を突く。息子がリトルリーグに入会した時には、仕事を休み、欠かさず応援に駆け付けたほど。「(息子は)阪神じゃなく、中日ファンになったけれど」と笑った。



 ○…作品を鑑賞した人から「次はどこで見られますか」「本当に良かったわ」と言われた時が、画家として喜びを感じる瞬間だ。日本最大の総合美術展「日展」(日本美術展覧会)出品に向けた創作活動も予定している。「日本一の展覧会で入選することで、色鉛筆画の素晴らしさを証明し、多くの人へ知ってもらいたい」と夢を抱く。「今後もさらに努力したい」。最高の相棒を握り画用紙へ。新たな挑戦が今始まった。

 

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