太平洋戦争末期、現在のさがみ野駅近くにあった高座海軍工廠(こうしょう)で造られていた戦闘機「雷電」――。同機を通じ、子どもたちに座間の歴史を知ってもらい、将来の夢を描いてもらおうと、若手経営者などが集まる「座間青年会議所」(丸山秀一郎理事長)が巨大模型を製作中だ。11月16日(日)のイベント「はばたけ未来伝!」でお披露目する。
10月31日、海老名市の工場で模型製作が行われた。作業するのは、同会議所・地域の未来創造委員会(藤原忠明委員長)の委員ら。製造業に従事する会員もいるが、模型造りは「素人」で、試行錯誤しながら製作を進めている。
模型の大きさは幅2m・奥行き2mと、実機の約5分の1スケール。専門書籍に載っていた図面をもとに、小松原の(株)赤原製作所の協力によって、鉄をレーザーカットで加工。切り出した鉄板を組み合わせて骨組みを作った。その上から半紙などを使って形状を整えて着色し、完成させる計画だ。「フォルムを再現する事が難しい。時間が限られているけど完成させたい」と藤原委員長は話す。
夢や希望のせ「未来伝」に
同会議所は今年度、地域の歴史を学ぶ事業を展開しており、「はばたけ未来伝」もその一環。高座海軍工廠で造られていた雷電に着目し、その「過去」を通して、子どもたちに「未来」について考えてもらう狙い。当日は、参加者に将来の夢とメッセージを書いてもらい、その紙を巨大模型に貼り付けることで、「雷電」を「未来伝」に作り替える計画だ。
さらに、座間や雷電の歴史を紹介する講師として、ポータルサイト「0462.net」で「まめこぞうの旅 座間の歴史探索」を手掛けている古川修さん(=中面・人物風土記=)と、遠藤三紀夫市長が登壇する。藤原委員長は「多くの人に参加していただき、座間をもっと好きになって欲しい」と参加を呼び掛けている。
イベントは16日の午前9時から午後2時まで、市立東中学校の体育館で開催。市内の小学校4年生以上なら誰でも参加できる。費用は保険や昼食代など含み500円。定員70人(先着)で、締め切りは11月10日(月)。希望者は専用ホームページ(座間 未来伝で検索)から申し込みを。問い合わせは藤原委員長【携帯電話】090・8685・5856。
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