厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2017.12.01
名誉唎酒(ききざけ)師として日本酒の魅力や食文化を伝える
和田 烈(いさお)さん
松蔭大学教授 75歳
一献の魅力 こんこんと
○…世界最大最高のワインコンペ・インターナショナルワインチャレンジに、2007年から日本酒部門が新設された。13年以降のノーベル賞受賞者晩餐会では毎年日本酒がふるまわれる。13年、ユネスコの無形文化財に日本食が登録されたのを口火に、日本酒の輸出量はどんどんと伸びている―。日本酒の話となると、湧き出る泉のごとく止まらない。「旬や食器をも楽しむ、和食とのマリアージュもいいね」と魅力をまた語る。
○…世田谷に生まれた。立教大学に入学。1947年に創設され、ホテル・観光業界の要人たちを多数輩出した「ホテル研究会」に熱を注いだ。卒業後、プリンスホテルに就職。めきめきと頭角を現し、営業や本社の人事部などを経て、横浜プリンスホテルの開業準備に携わり支配人に。広島プリンスでは総支配人へとのぼり詰めた。いつの時代もあらゆる面で自身を支えたのは「飲みニケーションだよ」とにっこり。
○…ホテルマン時代はワインやカクテルを飲んでいた。しかし”日本三大酒処”の広島の西条で、仕事を通して数々の造り酒屋と交流を深めるうち、日本酒の魅力に酔いしれ、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会の定める唎酒師の資格に挑戦した。最初は「全部飲み干していたら酔ってきちゃって」と苦笑い。2回目は「口に含むだけ」で、日本酒に従事する人たちの中、全問正解で合格。その後、普及活動が認められ、名誉唎酒師となった。
○…綾瀬の自宅では、3人姉弟の一番下の息子と晩酌をする。「高いから良いわけじゃない。やっぱり、米の匂いのするのが良いんだよ」。現在、松蔭大学の教授として学生たちに食文化を伝えるが「酒の力で、仲良くなって情が湧いてしまうから」と、学生とは一切杯を交わさない。お酒の魅力を知っているからこその自律。この先、自分の時間がゆっくり取れたら「地元、県央地区のかくれた観光資源を歩いて探したいな」。
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