横浜市交通局は市営地下鉄あざみ野駅のホームと地下1階に冷房装置を導入。今月2日から、運転を開始した。同駅には市営地下鉄初の「氷蓄熱システム」を採用。ピーク電力消費を抑え、ランニングコスト削減を図る。
地下鉄駅ホーム内の気温は近年、冷房車両の排熱や運行本数の増加、地球温暖化により、夏は外気温と同じまで上昇する。
この状況を受け、横浜市は「快適な駅環境の提供」を目的に、市営地下鉄の乗換駅冷房化を1996年から順次実施。今回のあざみ野駅の工事により、地下にある9つの乗換駅の冷房化が完了した。
電気料金10%削減
あざみ野駅に設置された冷房装置は、ホーム4カ所と改札階1カ所。ホームは人の集まりやすい階段付近を重点的に冷房し、改札階は水を霧状にして噴射するミスト冷房が行われる。今回、市営地下鉄で初採用となった氷蓄熱システムは、夜間に製氷し、その冷気を昼間の空調に利用するもの。昼間のピーク電力を抑制し、電気料金を10%程度(従来の冷房比)削減できる見込みだ。
東京都ではすでに、東京メトロ、都営地下鉄の9割が駅冷房化をしている(平成22年度)。市でも今後、全駅の冷房化を検討している。同局は「利用客数、立地環境を調査し、予算に応じて冷房化を進めていきたい」と話す。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>