桜台のマンション「桜台ビレジ」が今年で竣工50周年を迎え、4月7日に桜木の植樹など記念行事が行われた。当日は、住民ら50人以上が参加し、コミュニティーの重要性を再確認しながら、桜の下で周年を祝った。
桜台ビレジは戦後日本を代表する建築家、内井昭蔵氏が設計し、1969年4月に竣工した。傾斜地を利用して設けられた中庭や春に咲き誇る桜を全4棟、124戸から眺められるように設計するなどモダンなデザインが特徴で、72年には神奈川県建築コンクールで優秀賞を受賞している。その価値に惚れ込み、今も若い家族からシニアまで幅広い世代の住民が暮らすなど人気を保っている。
7日に行われた記念行事には老若男女を問わず、マンション住民らが参加。竣工当時から暮らす住民や子どもたちによる桜木の植樹式、中庭でガーデンパーティーなどが賑やかに開かれた。
交流深める取組
設計段階から「地域コミュニケーションの回復」を意図として中庭を作るなど、住民同士の交流を大切にしてきた桜台ビレジ。しかし、住民の高齢化や新住民の増加にともない、昨今はコミュニティーの希薄化が課題になっていた。そこで改めてつながりを深めようと、住民やマンション併設の店舗有志が昨年、「桜台ビレジピープル」という団体を結成。マンション内だけでなく、地域の高齢者が気軽に休めるベンチを環状4号沿いに設置する計画など、桜台全体を考えた取り組みも始まっている。桜台ビレジ自治会の1人は「防災や高齢化など、今後ますます住民の助け合いが重要になる。50周年を機に、改めて住民の顔の見える関係をみんなでつくっていきたい」と話している。
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