15周年を迎えたママさんブラス「 はまぴよ隊」の代表を務める 竹内 千春さん 町田市在住
楽しむこと、諦めないで
○…「小さな子どもがいても演奏できる場を」と結成した「はまぴよ隊」が15周年を迎えた。30日に記念コンサートを予定し「親子で楽しめる内容なので気軽に来てほしい」と笑顔を見せる。
○…千葉県出身で、小学生の頃は面倒見の良いお姉さん。吹奏楽を経験したのは中学の部活で楽器はトランペットだった。音楽好きな少女は成長し「好きなことが凝縮」された幼稚園の教諭に。結婚し、越してきた青葉区で子育てしていたある日、久々に吹奏楽を聴き、懐かしさがこみ上げた。「またあの舞台に」と地域楽団に参加したが、夫の転勤で仙台へ。そこで出合ったのが、発足間もない全国初のママさんブラス「ぴよぴよ隊」だ。「子どもを通したママ友でなく『自分の』友だちと活動し、子どもとも音楽を楽しめる。すごく楽しかった」
○…楽しさも束の間、夫の転勤で再び青葉区に。退団惜しさから「青葉でも」と設立を決意。隊長から「やってごらんよ」との言葉をもらい、転勤前からネットで参加者を募集。初めて顔を合わせた26人に楽譜を渡した瞬間の笑顔は今も忘れない。テレビ等で紹介されると「私も作りたい」と各地から相談が寄せられた。その後、全国で同様の楽団が広がりを見せていく。「こんなに吹きたい人がいたんだ、やってよかったなって」
○…発足時5歳だった長女は今年20歳に。中2の長男は吹奏楽部で同じトランペット担当だ。毎日作る長男の弁当をインスタグラムに投稿したり、長女と一緒に料理したりと日常を楽しむ。今回のコンサートでは「ずっと夢だった」という長男との初の共演も。「子育て中だからと諦めた人が、一人でもまた楽しめるように」。自分の「好き」に正直に、今日も楽しさを分かち合う。
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