神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2019年11月14日 エリアトップへ

奈良町在住 中山さん 現代の名工に ソーセージ作り、50年

社会

公開:2019年11月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
中山一郎さん(右)と息子の弘治さん
中山一郎さん(右)と息子の弘治さん

 厚生労働省は11月8日、2019年度「卓越した技能者」を発表し、青葉区内からはハム・ベーコン・ソーセージ製造工として中山一郎さん(71/奈良町在住)が選ばれた。

 卓越した技能者は通称「現代の名工」と呼ばれ、極めて優れた技能を持つだけではなく、産業の発展に寄与し、また、他の模範と認められる人が選ばれる。全国から毎年概ね150人が選ばれ、19年度は神奈川県下から13人が選ばれた。

 青葉台と奈良町にドイツ製法の手作りハムとソーセージの専門店「シュタットシンケン」を構え、製造キャリアは50年を超える中山さん。「一職人として最高の栄誉で、ずっと目標にしてきたのでうれしい。今後はその名に恥じないように、安全安心で本物のおいしいソーセージを作っていきたい」と改めて意欲を語っている。

本場で金メダル

 緑区で食肉卸を営む家に生まれ、高校卒業後は食肉解体を学び、家業に従事。その傍ら、子ども時代に食べた本場のソーセージの味が忘れられず、都内の専門店やドイツでの修行を経て、87年に青葉台で独立した。99年にはドイツで行われている世界最高峰の食肉加工品コンテスト「SUFFA」に「自分の力が本場で認められるか」と4品を出品。本場の職人と競い合い、3部門で金メダル、1部門で銀メダルを獲得するなど日本人として初となる偉業も達成している。食肉卸の経験から、肉を見ただけでどのような製品に向いているか見極められることや、季節を問わず一定の品質・味を提供するために刃の回転数についての計算式を発明したことも高く評価された。

製造の魅力 発信も

 横浜市の「横浜マイスター」や神奈川県の「卓越技能者」、厚労省の「ものづくりマイスター」に加え、技能検定委員としても活躍する中山さん。現在は子どもから大人までを対象にしたソーセージ教室の開催にも力を入れている。中山さんは「ドイツソーセージの魅力を伝えるとともに、家庭で気軽に作ってもらい、食肉加工の裾野を広げられたら」と夢を語っている。

青葉区版のトップニュース最新6

プレゼン大会で最高賞

柿の木台在住高橋春帆さん

プレゼン大会で最高賞

昨年から顕著な活躍続く

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月28日

子宮頸がん対策に新検診

横浜市

子宮頸がん対策に新検診

HPV検査導入へ

3月21日

はちみつカレーを商品化

青葉台小4年生

はちみつカレーを商品化

売上の一部を「ハチ」に寄付

3月21日

区内で記念イベント

国際園芸博

区内で記念イベント

開催まであと3年

3月14日

横浜総合病院で投与開始

認知症新薬レカネマブ

横浜総合病院で投与開始

市内医療施設で唯一

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第43回 「一人で悩まず、一緒に子育てしていきます」

    3月28日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.9 塗装業も歯科医も「専門家」を選ぼう

    3月21日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook