青葉区内で障害のある人がいきいきと働ける地域づくりをめざす「AOBAlution(アオバリューション)2020」(通称・アオバリ)の第1回ファンミーティングが1月18日に区内で行われた。商業・福祉関係者や支援者、高校生など80人以上が参加。福祉作業所の「稼ぐ力」や認知度向上をめざし、地域の力を活用した新たな可能性などが紹介された。
アオバリの取組みは、青葉区自立支援協議会の日中活動部会と青葉区が中心となり、NPOよこはま地域福祉研究センターの企画協力のもと、昨年6月から始まった。障害者が福祉作業所で作る食品や工芸品など、良いものを作ってもPR不足などで販路が広がらない現状を踏まえ、作業に見合った工賃を得るために地域の人々からアドバイスをもらい、魅力アップを目指している。
区内には11カ所の福祉事業所があり、今年度は「田園工芸」(あざみ野南)、「すてっぷ」(青葉台)、「とうり」(鴨志田町)の3事業所が取組みに参加。それぞれに地域住民などが“伴走者”として関わり、特技や専門性を活かしたアドバイスなどを行う。例えば、田園工芸では「もっと地域の人々に知ってもらいたい」という課題にSNSを使った広報や目を引くキャッチコピーの作成、そして女子高生からもアイデアをもらってPRを広げている。
初めて開催された18日のファンミーティングは、それぞれが取り組んできた取組みを発表する場。キャンドルを製作する「すてっぷ」は、商品開発について日本キャンドル協会に相談してきた経緯などを発表。今後は小学校と連携し、キャンドルで火の扱い方を学ぶ機会を設けられないか模索している。また、干し野菜を販売する「とうり」には、東急百貨店たまプラーザ店障害者雇用チーム「えんちか」等が伴走。商品を同店の来店者にプレゼントとして配布して知名度を高めたり、商品の魅力をより高めるためのパッケージングや販売方法などを一緒に考えた。とうりの関係者は「多くの方からアドバイスをもらい、新しい気づきも得られて大変意義深かった」と感想を話した。
また、会場内では区内事業所等の商品販売会やワークショップも行われた。区の担当者は今後の取組みに期待しながら、「アオバリの活動がさらに地域に広がり、魅力的な商品づくりに地域の方が参加してくれれば、インクルーシブなまちづくりが進んでいきます」と話した。
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