「日帰り白内障手術の流れについて」 コラム【6】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
白内障とは眼の中の水晶体という元々透明なレンズが濁って視力が低下する病気です。原因は主に加齢ですが、他に外傷、糖尿病、アトピーなどによることもあります。また、症状もまぶしさが出たり、物が二重に見えたりと様々です。自然に治ることはないので進行して生活に支障が出てくるようになると手術が必要になります。ひと昔前までは入院で行われることがほとんどでしたが、最近では日帰りで行われることも多くなってきました。技術が進歩し手術時間が短く侵襲が少なくなり、多くは点眼のみの局所麻酔で行われるようになったからです。
手術当日の流れは、だいたい手術開始の1時間から30分程前に来院頂き、麻酔薬と瞳孔を広げる薬である散瞳剤の点眼を始めます。緊張が強い方は気持ちを落ち着かせるような薬を内服してもらうこともあります。手術自体は通常10分前後で終了することが多く、術後は眼帯を装着し30分程度お休み頂き多くの方は徒歩で帰宅頂けます。逆に入院による手術が勧められるのは、足腰などが弱く手術前後の通院に不安のある方や、不安が特に強かったり認知症などで全身麻酔を行った方がいい場合などです。昔に比べて治療にも様々な選択肢が広がってきています。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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