桐蔭学園高校の男子柔道部が8月19日、ロシアの軍事侵攻を受け、ウクライナ・オデーサ市から姉妹都市の横浜市に一時避難している柔道クラブの子どもたちと交流練習会を行った。同世代同士が技を掛け合い友情を育んだ。
クラブの子どもたちは7月に来日し、市内で練習を続けてきた。一方、市は国際交流を兼ね、同世代と練習できる環境を模索。全国大会の経験も多い強豪校である桐蔭に依頼し、今回の交流練習会の開催に至った。当日は10歳から16歳まで、12人のウクライナの子どもが参加し、同部員と大外刈りや小内刈りなどの足技の打ち込みや乱取りをした。お互いに言葉は通じないながらも、身振り手振りを交えながら、笑顔を見せていた。
また、練習に訪れていた桐蔭OBの村尾三四郎さん(東海大4年)も飛び入り参加。足技、寝技の模範演技や実際に組み合い、アドバイスも。村尾さんと組んだ子どもが積極的に質問する場面もあり、「疲れたけど活躍している選手と練習ができてうれしい。技術やレベルが高く、勉強になった」と目を輝かせた。
練習終了後、桐蔭の溝上慎一理事長は「生徒たちにとって柔道という世界共通のスポーツを通して国際社会と関わる貴重な機会になった」と話した。ウクライナの子どもたちは、母国の現状に思いを馳せながら「今日の経験は絶対に忘れられない」「日本の柔道を学ぶことができ、勉強になった。友達に会いにまた日本に来たい」と誓った。練習した同部員は「柔道で強くなり、世界に出て交流したい」と話した。
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