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青葉区 トップニュース経済

公開日:2022.10.06

三菱ケミカルグループ(株)
鴨志田町に新研究棟
地域とのコラボも視野

  • 歴史あるケヤキ並木を象徴として残した新研究棟の外観

  • (上)挨拶に立ったラリー・マイクスナーCTO、(左)新研究棟内部

 日本の化学メーカー最大手である三菱ケミカルグループ株式会社(本社:東京都千代田区)が持つ青葉区鴨志田町のサイエンス&イノベーションセンター(SIC)に、新たな研究棟が建設された。9月28日には開設を記念し、発表会と内覧会が行われた。

 新研究棟は地上6階、地下1階。延床面積は約4万2000平方メートル。電子顕微鏡など最新鋭のデジタル設備、ビッグデータやAIを活用するハイパフォーマンスコンピューターを導入し、研究開発の高速化、効率化を図るとしている。企業や大学などを含め、社内外との交流を目的とした「オープンイノベーション」用のスペースも設けた。投資額は総額で200億円以上という。

 同社と青葉区のつながりは46年前の1976年、三菱化成工業(株)の研究所が川崎市から鴨志田町に移転されたことに始まる。2017年には三菱ケミカル(株)横浜研究所に、19年にSICへと改組した。

 同社のラリー・マイクスナーCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)は発表会の中で、「事業の成長は研究開発に支えられたイノベーション創出にかかっている。新研究棟には、持続的に社会に貢献するワールドクラスの研究開発部門となることを期待している」と話した。

 山本正規センター長は「青葉区に拠点を置いて46年。専門性を生かした地域貢献にも取り組んでいく。行政や地域とコミュニケーションを図りながら、お互いがウィンウィンとなれるような関係性を築いていきたい」とした。今後は、生産・消費・リサイクルという循環型経済社会を実装し、地域住民とともに2050年に目指すべき社会のプロトタイプを構築・検証する「青葉台リビングラボ活動」も加速させるとしている。

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