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公開日:2023.11.23

人権作文コンテスト
自分の思い、伝えたい
区内から2人が最優秀賞

  • 横浜市教育長賞を受賞した草彅孝介さん

  • 横浜人権擁護委員協議会長賞を受賞した玉川佳歩さん

 2023年度全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の最優秀賞12人が決定し、11月19日に市役所で表彰式が開催された。青葉区からは緑が丘中学校3年の草彅孝介さんが横浜市教育長賞を、もえぎ野中学校1年の玉川佳歩さんが横浜人権擁護委員協議会長賞を受賞した。

 同コンテストは、次代を担う中学生が人権問題に関する作文を書くことで、人権尊重の重要性、必要性について理解を深め、豊かな感覚を身につけることを目的に実施されている。42回目の今年は129校から5万5470編の応募があり、各学校での選考を経て、第一次・第二次審査を実施。さらに最終審査によって最優秀賞12人、優秀賞13人が選出された。

当たり前について

 最優秀賞の中で2番目となる横浜市教育長賞に選ばれた草彅さんの作文の題は「当たり前について、僕が考えたこと」。

 コロナ禍や転校などの環境の変化により、学校が行きづらい場所になっていたという草彅さん。緑が丘中に新設された不登校生徒らの居場所「校内ハートフル」に出会い、さらにクラスメイトや教諭らとの交流によって、前進している実感がつづられている。

 勇気を出して参加した修学旅行。周囲についていけずに感じた悔しさ。それでも「踏み出してよかった。自分を認めてくれた今のクラスのお陰で、気づけたことがいっぱいある。恩返しがしたい」と話す草彅さん。「多くの人が当たり前にできることができない人もいる。でもそれぞれ頑張っている。周りと比較せず自分自身を認められるようになってほしい」

障害と寄り添って

 3番目の賞となる横浜人権擁護委員協議会長賞を受賞した玉川さんの作文タイトルは「頑張らなくてもいい障害者」だ。

 生まれた時からのどに障害がある玉川さんは、声が出にくい。激しい運動をすることも難しく、小学2年生までは人工呼吸器をつけた生活を送った。水遊びやお風呂に入るのも人より注意が必要だ。ただ、本人は大変とは感じていないという。

 今回の作文では、テレビでの障害者の取り上げ方について感じた疑問を素直につづった。「障害イコール頑張る姿になっている気がする。障害に立ち向かうのではなく、障害と寄り添って生活していく。それが一般的ではないか」と問いかける。望むのは障害があるなしに関係なく、頑張らなくてもみんなが楽しく過ごせる世の中だ。

 「『頑張っているね』ではなく、『いつも楽しそうだね』と言われる毎日を過ごしていきたい」と作文を結んでいる。

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