田奈中高橋さん 砲丸投げで全国準優勝 四種競技も5位入賞
田奈中学校の高橋満南(まな)さん(3年)が先月、愛知県で開かれた、中学生の陸上競技日本一を決める「全日本中学校陸上競技選手権大会」の女子・砲丸投げで準優勝に輝いた。100mハードルや走高跳などの4種目を競う四種競技でも5位入賞を果たした。
成長を示す準優勝だった――。これまで試合で力が出し切れない”勝負弱さ”が課題だった高橋さん。今大会でも四種競技は、地区予選での成績が最も良かったことから優勝候補に挙げられていたものの、緊張から本来の力が出せず5位。その後行われた砲丸投げ競技でも予選は10位通過と苦戦を強いられた。「体が思うように動かなかった。でも、顧問の村上孝文先生と決勝までの間に調整したことで、他校の選手を見るまでの余裕ができました」と高橋さん。
迎えた同競技最後の投擲となる6投目で自己2番目の記録となる14m43をマーク。”全国2位”を手に入れた。高橋さんは「何も考えずに投げることができた。試合で初めて力を出し切れたと思います。すごく満足」と笑顔で振り返る。
指導する村上教諭は「メンタルの成長を感じた。余裕をもって予選を突破できたことが今回の結果につながったと思う」と話している。
全身のバネが”強さ”引き出す
高橋さんの強さはその天性のバネが生んでいる。パワーを重視する選手が多い砲丸投げ競技で、高橋さんは力ではなく全身のバネを十分に使って2・721kgの砲丸を投げる。そのため、短距離走やジャンプ練習を重ねて下半身を強化し、今大会に備えてきた。
また、全国有数の陸上強豪校である田奈中学の女子キャプテンとしての自覚が精神的成長を促した。村上教諭は「行動で後輩に伝えるキャプテン。メンバーと、日々の練習で競い合ってきたことが力をつけた要因のひとつ」と見ている。
高橋さんの次の目標は10月開催の『ジュニアオリンピック』。「次は日本一になりたいですね」。
伸び盛りの高橋さんの活躍が期待される。
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