ソロギタリストとして活躍する 松井 祐貴さん 緑区在住 33歳
前へ進む勇気を音楽で
○…東日本大震災直後の2011年3月17日。「音楽を通じて、元気を与えられないか」との思いで、女性歌手一青窈さんの名曲「ハナミズキ」をアコースティックギターで弾いた動画をユーチューブに投稿した。日本全体が暗い雰囲気に包まれていた時だった。「勇気づけられました」。そんなコメントが多く届いた。あれから9年。再生回数は500万回を大きく超えている。
○…横浜生まれ。中学2年の夏に初めてギターを手にした。「ギタリストとして食べていきたい」。そう思えるほどのめり込んでいた。大学卒業後、音楽専門学校へ。だが、突然学校が閉鎖され、進路を見失ってしまう。諦めようかと迷った時、支えとなったのは「音楽は30歳まで続けないと、芽が出るか分からない」という専門学校講師の言葉。その後、音楽事務所からCD発売の声がかかった。
○…「音楽で生きていきたい」。心が決まった矢先に起こったのが東日本大震災だ。投稿した5分弱の動画説明文には、「Pray for Japan」とだけ書き込んだ。「多くの人に日本のために祈ってほしかった」と振り返る。現在の活躍は日本だけに留まらない。米国や中国などファンのために世界中を駆け巡る日々を送る。「いつか東北でもライブがしてみたい」
○…横浜の関内ホールで毎年ライブを行っている。また、個人で主宰しているギター教室に通う生徒の発表会を長津田にあるみどりアートパークで開いているほか、自身の練習場所としても活用している。だが、区内で自身のイベントはまだ行ったことがないという。「緑区内でもアコースティックギターを楽しんでもらえるイベントを開きたいですね」と意気込みを見せた。
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