神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2025年1月9日 エリアトップへ

慶應義塾普通部升田さん 文部科学大臣賞を受賞 メダカの麻酔法を研究

教育

公開:2025年1月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
メダカの麻酔法を研究した升田さん
メダカの麻酔法を研究した升田さん

 慶應義塾普通部1年の升田翔大さんはこのほど、全国学芸サイエンスコンクールで文部科学大臣賞を受賞した。受賞作品は『メダカの麻酔法の確立〜炭酸水とドライアイスを用いて〜』。メダカの麻酔法を研究し、その結果や考察がまとめられている。

 (株)旺文社主催の同コンクール。全国の小学生・中学生・高校生の研究・アートおよび文芸の振興奨励と、その個性の育成を目的として開催している。68回目となる今回は、7万3617点が集まった。部門は、理科自由研究・自然科学研究などの研究のほか、絵画・小説・ポスター/デザインなどさまざま。升田さんは理科自由研究部門で受賞した。

小5から研究

 きっかけは、小学3年生の時に水槽で飼育していた魚が動かなくなったこと。専門店に問い合わせると「水草の光合成のために使っていた二酸化炭素が原因なのでは」と回答があり、二酸化炭素の使用を中止すると再び泳ぎ始めた。この経験から、「水中の二酸化炭素濃度を上げることで、魚に麻酔ができるのでは」と興味がわき、小5から、炭酸水を使用してメダカに麻酔をかける実験をするように。その時に、「周りからみたら、どのくらいのレベルなのか」と考え、同コンクールに挑戦し、入選している。6年になると、メダカの五感を調べる実験を実施。6年でも同コンクールに応募して入選した。

簡単にかつ安全に

 今回受賞した研究は、「より簡単に、そして安全にメダカに麻酔をかける方法を確立したい」として、これまでの成果を生かして実験を行った。研究ではドライアイスを活用し、炭酸水とドライアイスで水中二酸化炭素濃度の上昇を比較。さらに、麻酔がかかる過程でメダカの感覚や行動の変化を調べた。その結果、500ミリリットルの水に10gのドライアイスを投入すると、約10分でメダカに麻酔が効き、その後約20分間、顕微鏡でメダカの観察が可能になることが判明。升田さんは「個体差があり確立するまで大変だった」と振り返り、「この方法は、短時間でメダカに麻酔をかけられ、苦痛やストレスを与えず容易に観察できる」と話した。また、「量を調整すると、サメなどの大きい魚にも応用できるのでは。麻酔をかけると、ほかの魚と一緒に郵送するなど活用できると思う」と期待を込めた。

港北区版のトップニュース最新6

12年ぶり待機児童ゼロに

横浜市

12年ぶり待機児童ゼロに

保留児童は1511人

5月22日

災害対応を強化

港北区運営方針

災害対応を強化

区民と協働、つながり深め

5月22日

エレベーター設置進む

横浜市

エレベーター設置進む

1校1基以上目指す

5月15日

近隣児童が巫女舞奉納

高田天満宮

近隣児童が巫女舞奉納

鎮座、節目の700年

5月15日

投票所のエリア見直し

港北区

投票所のエリア見直し

有権者の移動負担軽減へ

5月8日

トイレ・空調5年で整備へ

市立学校

トイレ・空調5年で整備へ

新防災戦略受け加速化

5月8日

あっとほーむデスク

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook