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港北区 文化

公開日:2026.04.16

針仕事に魅せられて 大曽根在住 佐藤和子さん

  • 佐藤さんと「ダイヤモンド・フィールド」のキルト

    佐藤さんと「ダイヤモンド・フィールド」のキルト

  • 作成したフックドラグの一部【1】

    作成したフックドラグの一部【1】

  • 作成したフックドラグの一部【2】

    作成したフックドラグの一部【2】

  • 「ダイヤモンド・フィールド」キルトの模様

    「ダイヤモンド・フィールド」キルトの模様

  • 作品の一部

    作品の一部

 大曽根の静かな住宅街で、40年以上にわたり、ひたむきに針を動かし続けてきた女性がいる。パッチワークキルト講師の佐藤和子さんだ。

 キルトの世界に足を踏み入れたのは、38歳の頃。当時、近隣に教室がなかったため、息子を幼稚園に預けて千葉県市川市まで通い、技術を習得した。NHKの番組などでも活躍した斉藤謠子氏に師事し、1980年代から90年代にかけてのキルトブームの際には、自身の作品が専門誌に掲載されたこともある実力者だ。

 取材日、佐藤さんの自宅には「キルトバスケット」の仲間たちが制作途中の作品を持ち寄り、賑やかに集まっていた。メンバーとは長い人で38年来の付き合いになるという。子育てや介護に追われる日々を過ごしてきた生徒の一人は、「チクチク縫いながら息抜きして、癒されているの」と、この場所が心の支えであることを明かした。

 手掛けるのは、布をつなぐパッチワークや針を刺すキルトだけではない。アメリカの開拓時代に端を発する伝統技法「フックドラグ」もその一つ。ウールを細長く切り、引き上げてカットするこの技法は、温かみのある風合いが特徴だ。

 かつての大きな作品=上写真=には1年弱の月日を費やしたものもあり、その緻密な手仕事からは、佐藤さんの忍耐強さと作品への深い敬意が伝わってくる。

引き継ぎ、地域に還元

 佐藤さんはこれまでにも、キルトで作った布の人形を地域の子育て支援拠点「どろっぷ」へ寄贈するなど、福祉活動にも携わってきた。今回、「大切にしてきた作品を誰かに引き継いでもらえたら嬉しい」との思いから、6月に展示販売会を企画した。作品展「キルト さし子展(キルトバスケット)」では、長年作り溜めてきたキルトや小物、タペストリーなどが展示される。作品は手に取りやすい価格で販売され、その売上金は全額、社会福祉協議会へ寄付される予定だ。

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