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港北区 人物風土記

公開日:2026.05.07

野毛山動物園園長 兼 アルパ奏者で、5月17日のコンサートに出演する 田村 理恵さん 大倉山在住 52歳

  • 田村 理恵さん (写真1)

探求心が導いた二刀流

 ○…「人生の節目節目でこの音に救われて」。大学受験期や出産、仕事の葛藤など心が揺らぐときほど「狂ったように弦を弾き」無心になることで自分を取り戻してきた。野毛山動物園の園長という重責を担う傍ら、コンクールでも高い評価を得るアルパ奏者。その活動の裏側には、自身を「変態」と笑い飛ばすほどの没頭ぶりと、飽くなき探究心が宿っている。

 ○…長野の豊かな自然の中で育ち、幼い頃から「動物と働くこと」を夢見た。中高時代は陶芸に熱中するなど独自の道を歩んだ。高1の時、親戚の勧めで半ば強引な形での出合いとなったのがアルパだった。大学卒業後は食品メーカーの研究職に就くも、夢を諦めきれずズーラシアの飼育員へ転身。現場で研鑽を積み、次世代へつなぐ使命感から管理職の道へ進んだ。コロナ禍に野毛山動物園の園長に就任。”ファーストズー”として来園者が自ら発見する喜びを育む場づくりに、やりがいを感じている。

 ○…地元のシンボルである大倉山記念館は大のお気に入りの場所だ。コンクール前などには歴史的建造物内の練習室に籠もり、ひとり弦と向き合う。「他の部屋から漏れ聞こえるさまざまな楽器の音に、自分も頑張ろうと背中を押される」。息抜きには鶴見川沿いや日産スタジアム周辺を散歩し、緑と都市機能が調和したこの街の環境を、表現者としての活力を養う場として愛している。

 ○…仕事と音楽。一見、点と点だった2つの活動が、近年、子ども向けの教育絵本の制作などを通して一本の線につながり始めた。「続けることで、自分にしかできない表現につながる」と確信を込める。大人になっても夢中になれるものがある喜びを胸に、今日も管理者と表現者の二刀流で歩み続ける。

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