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公開日:2026.08.06

綱島東 老舗水泳教室が営業終了 五輪選手輩出の50年に幕

  • 営業最終日に施設の前に立つ大鷲代表

    営業最終日に施設の前に立つ大鷲代表

  • 長年地域の子どもらを指導してきたスタッフら

    長年地域の子どもらを指導してきたスタッフら

 綱島東で50年にわたり地域で親しまれてきた老舗水泳教室「ウォーターメイツスイムクラブ」が、施設の老朽化により7月28日で営業を終了した。五輪選手を輩出するなど長年地域密着で歩んできた同クラブの代表取締役、大鷲俊朗さん(85)に思いを聞いた。

 同クラブは1976年7月に綱島東で設立。「水泳を楽しみながら心身の強い子に」をモットーに、乳幼児から大人まで幅広い世代を指導してきた。これまで4人の五輪代表をはじめ、数多くの日本代表選手を輩出した国内屈指の実績を誇る。しかし、50年前に建設された鉄骨造の施設は長年の塩素ガスによる鉄の腐食などで老朽化が著しく進行し維持が困難となった。安全面を最優先に考慮し、創立50周年という節目での閉館を決断したという。

 「当時は民間クラブとして日本で5本の指に入るほど立派な施設だった」と大鷲代表は振り返る。長きにわたり親子3世代で通う家族もいるほど地域に深く根差してきた。大鷲代表は日々の指導で「健全な体に健全な精神が宿る」という理念と「文武両道」を重視してきた。そして「勝つことも大切だが、負けた悔しさからこそ新しい進歩が生まれる。泣くことは決して恥ずかしいことではない」と、水泳を通じた人間形成の重要性を熱く説く。

 水泳は自分の身を助ける術でもある。「初めて水に入る時に子どもが泣くのは人間の本来の姿。そこから恐怖心をいかに解消してあげるかが指導者の大きな役割だ」と語る。また、「水泳は自分自身との競争。自分で問題を解決し、我慢や耐えることを学ぶことができる」と、泳ぎの技術だけでなく、子どもたちの自立心や心の成長にも寄り添ってきた。ゴルフのジュニア育成にも携わってきた幅広い指導経験が、その教えの根底に息づいている。

 クラブの一般営業は幕を下ろしたが、全国大会に出場する選手コースのメンバーは8月まで活動を続けるという。50年間、水泳を通して努力の大切さを伝え続けた同クラブ。最後に地域の子どもたちに向け、「自由が重んじられる時代だが、スポーツにはルールがある。スポーツを通してルールを学び、自由の意味を間違えないでもらいたい」と熱く語った。

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