県内の中小企業を対象に、自社で開発・考案した商品の販売などによって事業効果をあげた企業を表彰するかながわ「産業Navi大賞」で、東山田の(株)スリーハイ(男澤誠代表取締役)が販売部門優秀賞を受賞した。
(一社)神奈川県経営者福祉振興財団主催の同大賞は、中小企業の発展などを目的に設立されたもの。第7回の今回は県内の63社から応募が寄せられた。
(株)スリーハイは、配管の凍結防止などに使われるシリコン状の工業用・産業用ヒーターの製造、販売を中心に行う企業。ヒーターを使用するための温度コントローラは他社製品が主流だったが、その多くが複数の機能を搭載するあまり操作が複雑なものが多く、使用者から「使いこなせない」という声があった。これを受けてスリーハイは2010年、「ニーズにマッチしたコントローラを」と自社開発を開始。市場調査や約400件の顧客にヒアリングを行い、約1年で初代モデルを完成させた。
製品販売からより使い勝手を改良し、現在は食品加工業や自動車製造業など全国3500社以上で同社のコントローラが使われている。さらに2年ほど前からヒーターとのセット販売を開始。これにより一昨年から昨年にかけて売り上げ約20%増の成果を上げ、シリーズ累計約3500台を突破した。
「コントローラの自社開発・販売に加え、既存製品とのセット販売で大幅に売り上げを伸ばした点を評価した」と同大賞事務局担当者は受賞理由を話す。男澤代表は「販売戦略が認められたことは大きい。これからもいいものを作り続けたい」と喜びを口にした。
スリーハイ以外でも、早渕のNPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ(米司隆明代表理事)が特別賞を受賞。社内運動会の企画・運営という独自性と将来性が認められた。
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