神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区・瀬谷区版 公開:2024年4月18日 エリアトップへ

ウクライナ避難民 知る会で地域住民と交流 鶴ヶ峰の犬飼さんが企画

社会

公開:2024年4月18日

  • X
  • LINE
  • hatena
自身の経験を話すカテリーナさん(中央左)とリリアさん(中央右)
自身の経験を話すカテリーナさん(中央左)とリリアさん(中央右)

 ウクライナの避難民と地域住民との繋がりを作ろうと、旭区鶴ヶ峰で自家焙煎珈琲店「陽のあたる道」を営む犬飼康雄さんが主催した「ウクライナを知る会」が4月8日に同地域で開かれた。(公財)横浜YMCAに所属するポプロジュク・カテリーナさんとゴルロ・リリアさんが故郷の話や避難の経緯、現在の心境などをスピーチ。来場者からは日本の印象や文化の違いなどに関する質問があり、交流を深めた。

直接出会う機会に

 犬飼さんはウクライナからの避難者を支援するため、店舗内に募金箱を設置したほか、同国の国旗をモチーフにしたシフォンケーキを販売。その売り上げの半額を募金に加えて、横浜市や横浜YMCAに寄付してきた。

 知る会については、「募金に協力してくださるお客様と、避難された方が接することで、ウクライナについて考える時間を作りたい」と発案。横浜YMCAを通じて、2人に講演を依頼した。

心境を語る

 カテリーナさんとリリアさんは、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めた2022年に日本に避難。現在は横浜YMCAに所属し、同国出身者のためのイベント企画やワークショップ、講演会などさまざまな活動に取り組んでいる。

 知る会が始まると、カテリーナさんとリリアさんは「当初は現実を受け止めることができなかった。自身と家族が戦争によって受けた影響について話すのはつらい事」、「友人のほとんどは職を失い、家を壊された。将来への不安を抱えている人も多い」と心境を話し、来日後の思い出などを参加者たちにスピーチ。また、日本の暮らしについて「言葉や習慣を理解することに苦労した」と振り返った。

 現在も侵攻を受けている母国に思いをはせた2人は「今後は自分にとっての新しいチャンスを見つけていきたい」、「世界をよくするためにこれからの時間を使いたい」と目標を語った。交流会では、参加者から「日本や日本人に対しての印象」など質問が寄せられた。2人は「日本人は親切で礼儀正しく、勤勉。いつも助けてくれるので、この国で生きるのは気持ちが良いです」と、思いを述べた。

 犬飼さんは「参加した方が、これからもウクライナに思いを寄せてくれたら」と思いを語った。藤沢市から参加した糸山喜孝さんは「2人の話を聞いて、平和がいかに大切なのか実感した。これからも、繋がっていきたい」と話した。

旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6

今の風景を次世代へ

写真と楽しむ会

今の風景を次世代へ

原中コミスクで作品公開

4月25日

活性化へ3者協定締結

若葉台団地

活性化へ3者協定締結

大学の専門性を生かす

4月25日

歩道橋にEV設置へ

三ツ境駅北口

歩道橋にEV設置へ

市、25年度の完成目指す

4月18日

知る会で地域住民と交流

ウクライナ避難民

知る会で地域住民と交流

鶴ヶ峰の犬飼さんが企画

4月18日

森ラボ(旭区)が受賞

横浜・人・まち・デザイン賞

森ラボ(旭区)が受賞

地域住民と芸術作品制作

4月11日

「居場所」担い20年

親子のひろばまんま(瀬谷区)

「居場所」担い20年

25日から周年行事

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 7月20日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook