公益社団法人 横浜市幼稚園協会の副会長で泉支部長を務める 安西 透さん 和泉町在住 52歳
子どもとの時間を大切に
○…今年4月に公益社団法人化された横浜市幼稚園協会の副会長を務める。幼児教育の充実や協会の運営、市からの研究費、補助金等を考慮し、県内では川崎市に続いて公益法人になった。市協会の理事等として長年従事し、公益法人化にあたり、定款や規定づくり等に尽力した。「役員全員の意見をまとめるのは大変だった」と振り返り、特に文章化することに苦労したと話す。
○…国が検討している、子ども・子育て関連3法(子ども・子育て支援法案、総合こども園法案、関係整備法案)による「幼保一体化」や「総合こども園」制度は、制度自体の理解に苦しむ関係者も多く「複雑」という。園児を預かる時間により異なる保育料や補助金、各種認定や申請など、課題は山積みとみられ、県連や市協会は幼児教育雑誌『遊育』を刊行する編集長を招いた勉強会等を重ねる。泉支部長としても「知らせていく義務がある」ため、同制度の周知に躍起だ。
○…祖父が設立した平和幼稚園の4代目園長。「親と同じ仕事はしたくない」と4年生大学に在学したが、アルバイトとして同園の送迎運転手になり、園庭で年長児とドッジボールをするにつれ、本能からか園児といることが「面白い」と思うようになった。卒業後、免許取得のため洗足短大(川崎市)に進むと、学年117人中、唯一の男性だった。同大付属幼稚園を経て、同園に。
○…世間でいう「子育て支援」は子どもではなく働いている人のための支援で、母親を働かせるかに重点が置かれていると危惧する。未就園児のプレ保育や親子サークルへの行政補助、公共施設の利用等に重点を置くことで、子ども、そして親同士が触れ合う時間が増えると唱える。家庭の事情もあるが、「親子で過ごす幼少期は母子のアタッチメント(愛着・愛情)の大切な時期で将来に影響する。親子でいる時間を大切にしてほしい」と力説した。
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