第105回全国高校野球選手権記念神奈川大会の決勝戦が7月26日、横浜スタジアムで行われ、慶應義塾高校が6対5で横浜高校に勝利し、5年ぶり19回目の夏の甲子園出場権を手にした。横浜泉中央ボーイズ出身の丸田湊斗さん(慶應高3年)は1番センターで出場し、2安打1打点と躍動した。
3回表に先制した慶應だったが6回裏に逆転を許し、7回裏にも追加点を奪われた。2点ビハインドで迎えた9回表、一死二・三塁の場面で3番打者の渡邉千之亮選手(3年)が3点本塁打を放って勝ち越し、そのまま勝利を収めた。
慶應の先発投手は小宅雅己選手(2年)。鈴木佳門選手(2年)、松井喜一選手(3年)が継投し相手打線を抑えた。
春夏連続での出場
今年の春夏連続出場を決めた慶應。夏の甲子園出場は2018年以来の5年ぶり19回目となる。全国大会では戦前に慶應義塾普通部として一度優勝経験があるが、学制改革に伴って開設された現在の慶應義塾高校では準々決勝までで止まっている。神奈川代表としての単独出場は1962年以来61年ぶり。
167チームの頂点に立った森林貴彦監督は、「春夏制覇は泣きそうになるくらい、いろんな思いが込み上げてくる」と口にした。さらに「これまでの先輩たちや、選抜の悔しさを晴らすことが原動力となり、今までの積み重ねで成し遂げられた。どんな状況でも堂々とプレーすることを続けて、舞台を存分に楽しめたら」と甲子園出場への意気込みを語った。
「エンジョイベースボール」を掲げる慶應野球部の主将、大村昊澄選手(3年)は「選手の背中を押してくれる応援もあり、全国でプレーする機会をもらえて感謝。厳しい試合だったけど、最後まで楽しんで野球できて、野球の神様はいるんだと思った」と枯らした声を絞り出した。「慶應日本一のためにはまだまだチームとして成長していかないと」と話した。
「甲子園でも足を生かし」
慶應高3年の丸田湊斗さんは「暑い中応援してもらって大変ありがたい。それが力になって勢いもつけられる。足を生かして甲子園でも出塁を重視して挑んでいきたい」と語った。
丸田さんは中学時代には横浜泉中央ボーイズで白球を追った。当時指導に当たった同チームの宇野和之監督は決勝を振り返り「素晴らしい活躍だった。もともと打撃は良かったが、さらに足も速くなりいい選手になった。甲子園にも応援に行きたい」と喜んだ。
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