泉区 社会
公開日：2023.09.21
教員ら20人が執筆
『神奈川の関東大震災』出版
未来に向けた「記憶の場」に
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本を紹介する編集委員の鈴木さん
神奈川県内の高校教員らを中心とした約20人による書籍『神奈川の関東大震災 １００年後の視点』がこのほど出版された。２０２１年に高校・大学の教員チームが生徒や学生に向けて執筆した副読本『神奈川から考える世界史』の第２弾。
関東大震災から１００年の節目に「記憶の場」として後世に残そうと教員らが各地を歩き、現地を取材し執筆した。Ｂ５判１８９頁で税込２２００円（えにし書房）。
横浜、川崎、鎌倉、三浦半島など県内各地の関東大震災の被災状況や中国からの支援など国際社会とのつながり、現代の自然災害との向き合い方が提示されている。
朝鮮人虐殺の問題も
同著では朝鮮人虐殺の問題にも触れるなど、現在も残る震災の痕跡を地図や写真を交えて紹介。編集委員の１人で市立みなと総合高等学校（中区）の鈴木晶教諭（62）は市内のフィールドワークをもとに横浜の震災について執筆し、「教訓にできることはたくさんある。まちを歩きながら失われた生命、また防災に向き合ってもらえたら」と話した。
同書の問い合わせは、えにし書房【電話】０３・４５２０・６９３０。
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