とっとの芽 現法人が運営継続へ 昨年末選定 新規事業も視野に
戸塚区内の地域子育て支援拠点「とっとの芽」の運営法人の選定が区によって昨年末に行われ、現在運営している「NPO法人子育てネットワークゆめ」が再び受託することが決まった。同法人では今後、各地域の子育てニーズの把握や障害児の親支援など、新たな事業にも力を入れていく方針だ。
地域子育て支援拠点は、横浜市が各区に1カ所設けているもの。区と受託法人が共同し、母親の子育てによる不安や負担感などを軽減しサポートするほか、子どもたちの遊び場などの役割を担っている。戸塚区では2009年3月に市内11番目の施設として、とっとの芽が開所した。
運営するNPO法人子育てネットワークゆめ(高村美智子代表)は、俣野町の高層分譲住宅「ドリームハイツ」の住民たちから発足した子育て支援の組織が母体。03年にNPO法人化し、とつか子育て応援隊を中心に人材を集め、08年に同拠点の運営を受託した。今回の選定によって13年度から5年間、運営を行っていく。
同拠点では【1】親子のひろば【2】子育ての不安や悩みを相談できる場【3】子育て関連の情報提供【4】子育てネットワークづくり【5】人材育成の5つの事業を柱としている。 利用者数は年々増加しており、11年度は3万7500人(月平均にして190人)。立地の良さもあり、区内だけでなく鎌倉市や川崎市などからも利用者が訪れるという。
多様なニーズの把握に重点
法人代表で施設長の高村さんは今回、再度運営を受託したことについて「事業を継続して行うためにも、開所当初から選定を目指して努めてきた」と話す。
11年度からは【4】の子育てネットワークづくり事業として区内の各地域ケアプラザに働きかけ、情報交換の場となる「エリア別子育て支援連絡会」の開催に力を入れてきた。「地域ごとの子育て支援へのニーズを把握することが必要」と高村さん。連絡会へは拠点のスタッフらが参加し、各地区の子育て支援者たちと顔が見える関係づくりを目指す。
また、11年度から区と始めた区内の親子サークルへの補助金事業は、申請団体が年々増加し、12年度では26団体に上った。拠点では今後もサークル活性化を支援していくという。
13年度からの新たな事業としては、障害児を持つ親たちの支援に取り組む。「同じように障害児を持つ先輩ママたちから話を聞いたり、お互いが悩みなどを話し合える”しゃべり場”を作りたい」と高村さん。今後も親子、拠点が育ち合う場づくりを目指していく。
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4月18日