達磨句画集〈守の巻〉を発刊した 三廻部(みくるべ)蕃(しげる)さん 矢部町在住 70歳
謙虚に、笑顔で
○…「この本は読者本位に読んで欲しいから目次をつけていないんだ」と優しく微笑む。今年11月に発刊した『達磨句画集〈守の巻〉』は40年のビジネスマン生活、16社もの会社を経て経験した波乱万丈な日々を通し、感じた事、閃いたことを短文にして達磨の絵に添えた画集となった。定年後に達磨画修行に取り組んだとは思えない豪快な達磨が描かれている。「まだまだ画は未熟者、さらに上達し、披露していきたい」と謙虚な姿勢で展望を語る。
○…神奈川県小田原市で生まれ。日本大学経済学部卒業後、リクルートセンター(現リクルート)編集部などを経て消費者のアフターケアを行う情報制作会社「アイムコミュニケーション」を設立。「当時は若くて何でも吸収してやろうと思ってね」と当時を振り返る話は小気味いい。設立した会社も年商3億を稼いだときもあった。しかし、常に順風満帆とはいかず、時には経営難に陥った時もあったという。その後は「広告業界はもう自分の世代じゃないかな」とビジネスマンを引退し、趣味の達磨コレクションと達磨句画制作に専念した。
○…プライベートでは「よく小田原にある先祖のお墓参りをしていた」。その道中にさまざまなドライブコースを通ったりして、景色を見たり、季節を感じたりし、感性の変化を楽しんだ。美味しい店を探して知り合いに紹介したりするのも好きなのだとか。酒は飲めないが飲む人を連れて行く事が多く、よく店の人から感謝されるそう。
○…達磨の絵に興味を持ったのは、画集を目にした時に「これだっ、これしかない」と心に通じるものを感じた事がきっかけとなった。その後集めた達磨のコレクションは1500点に。いつかは温泉旅館などに達磨美術館を開きたいと切望する。「(温泉で)リラックスした後に、達磨を見てもらい奮起する気持ちになってくれれば」と終始笑顔が絶えない。
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4月18日