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公開日:2025.09.18

戸塚区拠点一般社団法人
妊婦向け製品を無料配布
「妊娠期間をより楽しく」

  • 同会代表の山本一樹さん

 食の観点から妊婦をサポートする一般社団法人「日本マタニティフード協会」(戸塚区)。同会は9月から、妊娠期間を楽しく過ごせる食品など20品が入った「ハッピーマタニティBOX」の無料配布を開始した。今後も募集を続け、順次発送する。

 箱の中身は無添加のおやつやプロテイン飲料、シャンプーなどさまざま。ランダムに選ばれた20品の詰め合わせが送られる。妊娠期間中の国内在住者であれば、誰でも応募可能(1度の妊娠に限り1世帯1回まで)。

 いずれの製品も同会に加盟する約550社が提供している。同会の管理栄養士や助産師などが各製品を査定し、独自の基準で安全性が認められると、マタニティフード認定のマークを付与。現在約2200品が認定されている。

 同会代表の山本一樹さん(34)は「機能性や安全性はもちろん、妊娠期間を楽しく過ごせるように美味しさや使い心地も重要」と話す。

きっかけは妻の嘆き

 もともとフリーランスのコンサルタントとして働いていた山本さん。同会設立のきっかけは、コロナ禍で第一子を妊娠した妻の「妊婦の食事ってなんでこんなに難しいの」という嘆きだった。

 コロナ禍で先輩ママや家族から直接アドバイスを受けづらい状況に加えてインターネットでは情報過多になるなど、山本代表は「妊婦にとって適切な食事の判断が難しいと気づいた」という。

 そこで2021年に自ら同会を設立した。23年には東京都・有明にマタニティフードを取り扱う常設店舗を開店した。

 加盟する企業は、妊婦向けの製品をターゲットに直接届けられるだけでなく、その後も長く愛用してもらえるファンの獲得につながる。

 さらに同会ではスタッフとして、現役の育児世代を採用。妊娠・出産を機に仕事から離れたが、社会に貢献したい人を積極的に受け入れている。

 現在約90人が在籍しており、企業への提案や店舗での接客・販売などを担う。山本代表は「妊婦である以前に、一個人として役割があることが大切」とその意義を語る。

 募集開始後、1日に約80人から応募があるという。今後も募集し、随時発送される。

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