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公開日:2025.11.27
泉区在住・相澤由佳里さん
不登校に悩む「親」支え10年
「実体験に共感できる場を」
泉区在住の看護師・相澤由佳里さん(57)が区内で立ち上げた「学校に行きづらい子を持つ親の会ハピネス」がこのほど、活動10周年を迎えた。相澤さんは「『良いお母さん』よりも『幸せなお母さん』になることが、子どもの安心につながります」と呼びかける。
相澤さんがハピネスを立ち上げたきっかけは2015年。当時、中和田中学校2年生だった娘が自分と周囲のちがいに違和感を覚え、不登校になったことから。
平日昼間にも布団を被って寝ている娘を見て、専門家に相談するも「知識を得るだけでなく、もっと実体験を交えて相談できる場がほしかった」と振り返る。
そんななか、当時の同校校長と相談し、不登校の子を持つ親をケアする場として「ハピネス」を立ち上げた。当初は同校内で座談会の活動を始めたが、保護者から「子どもが通っていない学校に行きづらい」という声が寄せられたという。そこで、いずみ中央駅直結の泉ふれあいホームに活動場所を移した。
現在では座談会以外にも活動の幅を拡大。アドラー心理学の専門家を講師に迎えた勉強会のほか、参加者を募って区内を夜に散歩する活動も。「対面で話しづらいことでも、同じ方向を向いて歩くと話しやすくなったりします」と相澤さん。実際に「夜の散歩なら参加しやすい」と話す人もいるという。
座談会でアドバイス
11月20日の座談会には7人が参加。「子どもに家事を手伝ってもらうための声がけ」が話題にのぼると、相澤さんは「手伝いを『期待』するのではなく『提案』するつもりで話しかけてみると良い」とアドバイスした。
同会に7年通う参加者は「相澤さんはいつも『そのままでいいよ』と私たちを励ましてくれる。何でも受け入れてくれるので話しやすい」と話す。
今後は資格を取得し「カウンセリングなども始めたい」と相澤さん。「学校に行かない選択肢が尊重され、ここが『泣く場所』ではなく、皆が前向きに相談できる場になれば」と話した。
次回の座談会は12月22日(月)、泉ふれあいホームで午後2時〜5時(参加費100円)。
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