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戸塚区・泉区 教育

公開日:2026.04.09

修悠館高卒業生 50代・80代から新たな進路へ 「学び直し」で次の目標に

  • 修悠館高校を卒業し、それぞれ新たな道を進む小池知加子さん (左)と寺山晴美さん(右)

    修悠館高校を卒業し、それぞれ新たな道を進む小池知加子さん (左)と寺山晴美さん(右)

 今年も3月には戸塚区・泉区のさまざまな学校で卒業式が行われた。泉区の県立横浜修悠館高校では小池知加子さん(83)と寺山晴美さん(58)が揃って卒業。2人は春からそれぞれ新たな道を進みだす。

◇   ◇

 同校は単位制の高校でさまざまな生徒が通う。3年前の春に入学した小池さんと寺山さんは平日昼に通学するコースで共に3年間を過ごした。

一度は諦めた高校生活

 母子家庭で育った小池さんは中学校卒業後、母を支えるために就職。だが姉や友人の多くは進学したため、本心は「進学したかった」。悔しい気持ちが残っていた。

 夫が亡くなって6年経った頃、「人生100年時代」という言葉を耳にするように。娘からの勧めもあり、やりたいことをやろうと修悠館への進学を決めた。

 一方の寺山さんは、勉強の大変さから過去に高校中退を経験。特に「数字」が苦手で友達と遊ぶ際の割り勘さえ恐怖だったという。

 そんな寺山さんは50代を過ぎて、発達障害であることが判明。「原因が分かってよかった。人より時間がかかるかもしれないけど、諦めていたことを学び直せるかも」と同高に進んだ。

語りきれない学生生活

 2人は学校生活を「本当に楽しかった」と振り返る。2人が親しくなったきっかけは体育の授業。バドミントン特有の点数の数え方に苦戦していた寺山さんを小池さんが助けてくれたという。

 学習面では授業で分からなかったことを「放課後に丁寧に教えてくれる先生達に何度も救われた」という。さらに小池さんは、長年続けていた卓球の腕前を部活動でも発揮。大会で優勝もした。寺山さんも書道部に所属して入賞するなど充実の日々を過ごした。

 放課後には10代の同級生達とカラオケに行ったり、帰り道は2人で和泉川沿いを駅まで歩き、授業や「あの先生の声が素敵」などと盛り上がったりしたという。

 同校の米山教子校長(3月取材時)は「2人は10代の生徒の相談に乗ったり、苦手な科目にも真剣に取り組み克服していく様子が学習状況からも分かった。周りの生徒みんなの刺激になっていた」と語る。

 春から小池さんは、同高の卓球部で後輩の指導に関わっていくように。また寺山さんは通信制の大学へ。文学を学び、自身の経験を文章で表現したり、小説を書くことが目標だという。

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