金沢動物園で9月7日、6月に生まれたキリンのステップ(雌)に続き、新たに雄の赤ちゃんが誕生した。同じ年に2頭のキリンの赤ちゃんが誕生するのは横浜市で初めて。同園では2頭同時の一般公開に向け、準備を進めている。
今回、初産を経験した母親のキリリンは10年前に野毛山動物園で生まれた「はまっこ」。「神経質な性格で心配したが、出産はスムーズでよく面倒もみる。母親になって態度も変わった」と飼育担当の繁成美菜さんは話す。人を警戒していたが、今は赤ちゃんを守ろうと、自ら人との間に入るようになった。はまっこ2世の赤ちゃんは「のんびり、マイペース」。身長約180cmで生まれ、40分ほどで立ち上がった。飼育舎を元気に走り回り、姿が見えなくなるとキリリンが探しに行く場面も見られた。
一般公開に向け
神経質なキリリンの子が穏やかな性格なのとは対照的に、おおらかな性格の「ミルク」から生まれたステップは警戒心が強く慎重だという。両親子は一度対面したがミルクが赤ちゃんを警戒したため、現在は離れて暮らす。今後は、両親子同時の展示に向け力を注ぐという。「衝突や転倒も心配。安全に2頭で走り回れるよう、空間に慣れるまでキリンと相談して練習していきたい」と原久美子園長は微笑む。新たに誕生した赤ちゃんの一般公開も、体調や様子を見ながら決めていく。「時おり白目が見えて愛嬌のある子。かわいい期間は短いので、赤ちゃんのいろんな行動を見てほしい」と繁成さんは話していた。
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