歴史サークル「金沢区生涯学習”わ”の会」(内田孝知代表)は、設立20年記念事業として「かねざわの歴史事典第3版」(1300円/税別)を発刊した。より持ち運びしやすいようにと、A4判からB4判にサイズダウン。総項目数は79項目増えて、1583となった。今回から対象を金沢区のみならず、周辺の鎌倉や磯子区杉田など近郊に拡大。地域にまつわる人物や地名、歴史、施設などを網羅した。5月12日(土)からアピタ金沢文庫店3Fの宮脇書店や金沢区役所内の売店で販売される予定だ。
同会は、この歴史事典の初版を2007年に、新版を3年後の10年に発刊し、版を重ねてきた。「一回出して終わりじゃない。時間の経過によって変わるので、メンテナンスが必要」と改訂の意義を説明するのは、編集委員の山田務さん。新たに国宝に認定されたものや閉鎖した施設など、ここ数年で変化した事柄を追加・修正した。追加項目は79、改定・修正項目は608に上った。
現地へ足運び調査
山田さんは「月1回の編集会議を40数回行いましたが、毎回、喧々がくがくの議論があった。真剣に事典づくりに向き合っていたからこそ」と編集作業を振り返る。のべ25人の編集委員が関わり、足かけ5年をかけて作業が続けられた。
本に書いてあることでも、実際に現地に足を運んで見ることも、会のモットーのひとつ。「一番、時間と労力をかけたこと」と同じく編集委員の中島勇さんは話す。「歴史書をそのまま引用するのではなく、我々でかみ砕いて載せたつもり」と自負をのぞかせる。同会は今後もこの事典を「会の財産」として、メンテナンスを続けていく意向だ。
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