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港南区・栄区版 公開:2023年1月12日 エリアトップへ

神奈川県職業能力開発協会の技能コンクールの畳製作の部で金賞を受賞した 加藤 智与志さん 港南区日野在住 46歳

公開:2023年1月12日

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伝統の灯 絶やさぬように

 ○…「やっと取れたという感じ。銀が5枚集まると金1枚になる、なんて冗談で言っていました」。3度目の挑戦となる畳製作技能を競う大会で念願の金賞を獲得し、声を弾ませるも「60歳でやっとひよっこから抜け出せる世界。まだ始まったばかり」と謙虚。「畳の道は奥が深すぎて底が見えない。でもゴールがないからこそ面白い」

 ○…栄区出身。15歳で港南区へ移住した。幼少期から周囲より、いずれは祖父が興した畳店の後継ぎに、との声が上がっていた。だが「法学の勉強がしたい」と両親に頼み込み大学へ。「決められた道を進むことへの反抗だったのかな」と当時を振り返る。卒業後22歳で実家の畳店に入社。以降職人の道を歩み続け、2015年に父の跡を継ぎ代表となった。

 ○…社会貢献活動に打ち込む日々。転機となったのは高3の頃、震災復興支援ボランティアのために神戸を訪れたこと。母の「暇なら行ってくれば」の一言で何気なく向かった被災地は、がれきの山が広がっていた。「映画で見るような光景。こんなことが現実にあるんだ、という気持ちだった」。現在も全国の被災地に赴き、決壊した川の土砂撤去などの活動を続ける。様々な年代の人と接するうち、内向的だった性格も外向きに。「この経験がなかったら人前に立つコンクールも出ていなかったかもね」

 ○…今後の目標は畳の魅力を広めること。全日本畳事業協同組合が進める、業界活性化を目的とした会議のメンバーとして、アイデアの発信やイベントの企画を行っている。「高齢化で原料のイグサ農家も減っている。日本古来の文化を絶やさないように、業界全体で考えなきゃ」。伝統の灯を絶やさないため、終わりのない畳道を日々まい進し続ける。

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