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公開日:2023.11.02

粗大ごみ回収
電子決済で申込み不要に
栄区搬入施設で実験開始

  • 「PayPay」にて支払いを行う利用者=26日撮影

 横浜市資源循環局は10月25日から栄区の粗大ごみ自己搬入施設「栄ストックヤード」で、事前申し込み不要で粗大ごみを回収する実証実験を開始した。処理手数料の支払いは電子決済を用い、今年度末まで行われる。

 市資源循環局が栄ストックヤード(栄区上郷町1570の1)で開始した実験は、現行で事前の申し込みを必要としている粗大ごみの回収を、申し込みなしに行うというもの。回収の際にかかる処理手数料は、現地にてクレジットカードや「PayPay」での支払いとなり、実験が開始された10月25日には27件の利用があった。

手続きを簡素化

 現行の制度で粗大ごみを出す際は、電話やインターネットなどにより事前申し込みをした上で、コンビニで処理手数料を支払う。その後、発行されたシールを貼って、指定された日に自宅近くの回収場所に出すか、自身で搬入施設に持ち込まなければならない。しかし、申し込みから回収まで2週間程度を要するなど、「不便だ」との声があった。

 今回、実験されているシステムでは、事前の申し込みが不要となっているため「捨てよう」と思った日に処分することができる。煩雑な手続きがないため、利便性の向上が期待されている。

 検証されるのは、回収スタッフのオペレーションについて。事前の申し込みがないため、訪れる人数の予測が難しく、必要な人員配置や機材の数などについて検討していく。ただ、26日の時点で市資源循環局の担当者は「現在のところオペレーションの問題は発生していない」と話しており、円滑な回収が行われている模様だ。

「便利になった」の声

 さっそく同施設を訪れた利用者からは好意的な声が挙がっている。開始翌日に粗大ごみを持ち込んだ男性は「前から家にあったが、申し込みが面倒で放置していた。申し込み不要と知ったので来た」と話し、利便性を実感した様子。

 市資源循環局担当者は「今回の結果を踏まえ市内にあと3カ所(鶴見区、緑区、泉区)ある自己搬入施設でも同様のシステムを導入するかを決める。支払い方法などについても検討する」としている。

 持ち込みが可能な時間は午前9時から正午までと、午後1時から午後4時まで(日曜日は定休)。持ち込みの際には横浜市民であることを証明する書類(免許証や公共料金の支払い票など)を提示する必要がある。

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