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公開日:2026.07.30

【横浜市港南区】芹が谷やまゆり園 斎藤園長「他人事じゃない」 事件から節目の10年ニインタビュー「お互いを知ることが大切」

  • 思いを語る斎藤園長

    思いを語る斎藤園長

  • 19人を追悼する「花束」

    19人を追悼する「花束」

 神奈川県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」で19人が死亡し、27人が負傷した事件から10年が経過した。新たな移転先となった芹が谷やまゆり園(運営法人/社福 同愛会・白根学園)の斎藤喜美夫園長(56)に障害者との共生社会の現状について話を聞いた。

「呆然状態」

 10年前の事件をニュースで知った斎藤園長は当時、同愛会の統括所長として保土ケ谷区のグループホームや作業所10数件を管理する立場にいた。障害者福祉の道にいる当事者として「本当に、他人事じゃなくて...。衝撃で呆然状態になった」。障害のある顔見知りから『私たちは生きていてはいけないのかな?』と聞かれたこともあった。「(障害)当事者の方たちは相当な思いを抱えていた。全国的にそういう話があった」と斎藤園長は振り返る。

対話が必要

 事件後、津久井やまゆり園の大規模建て替え期間中に、入所者が安全に生活するための仮移転先として港南区芹が谷が選ばれ、2021年に芹が谷やまゆり園の新園舎が誕生。23年4月から同法人が運営している。

 園長として4年目を迎える斎藤さんは「社会から偏見がなくなることはないのではないか」と指摘。「知らないことや、知識不足で偏った見方をしてしまうのは健康な脳に備わっている仕組みだと思う。だからこそ、障害者でも健常者でも、友人であっても、ひとりの人として時間をかけてお互いを知ることが大切だと思う」と語る。

19人を追悼

 同園センター棟のホールには毎年この時期になると、花びらや花束を模した「19人分の花飾り」を設置し、平和への祈りを込めた折り鶴と一緒に飾っている。入所者自らが折り紙の鶴を持ってくるほか、職員と一緒に来た入所者が手を合わせる姿も見られるという。取材時にも職員とともに入所者がホールを訪れていた。「毎年、この時期には追悼の場を設置しています。犠牲になった人々のことを考えると本当に悲しいことで風化させてはいけないと思いますが、ずっとひきずらずに、少しでも社会が良くなるように前を向いて進んでいきたい」と斎藤園長は共生社会の未来を見据える。

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