創立90周年を迎えた横浜銀行(小川是頭取)のルーツである「横浜為替会社」の記念碑除幕式が、同行の創立記念日にあたる昨年12月16日に中区本町3丁目で開かれた。小川頭取は「一企業の歴史にとどまることなく、横浜の歴史を後世に伝える碑に」と挨拶した。
横浜銀行は1920年(大正9)12月、当時の横浜で最大規模の普通銀行「七十四銀行」の経営破たん・休業を受けて、預金者救済と地域経済安定を目的に設立された「横浜興信銀行」を前身としている。設立後、県内の金融機関との統合を経て、1957年に横浜銀行に改称し、現在に至る。統合した銀行の1つ、「第二銀行」のルーツをさかのぼると、明治2年に設立された「横浜為替会社」に行き着くという。
今回は同行の創業90周年事業の締めくくりとして、「横浜為替会社」のあった中区本町3丁目と、「横浜興信銀行」があった中区南仲通2─21にそれぞれ記念碑を設置した。当日は松沢成文知事、林文子市長のほか同行イメージキャラクターで女優の水野真紀さんらが除幕に参加。関係者ら約50人で設置を祝った。
あいさつで小川是頭取は「横浜興信銀行設立時の定款には役員は常勤を除き無報酬、無配当である旨が明記されるなど、きわめて公共性の高い銀行だった」として「記念碑が一企業の歴史にとどまることなく、横浜の歴史を後世に伝えるような存在になれば」と話していた。
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