横浜ベイクォーターを運営する横浜ダイヤビルマネジメント(株)代表取締役 竹内 和彦さん 中区山下町 59歳
未来を想定し先を行く
○…横浜ベイクォーターは今年8月に開業5周年、同館ANNEXは3月で1周年を迎えた。従来のテナントの集合体ではなく「海と風とあなたらしさ」をテーマに、海を望める立地や、ペット同伴が可能というユニークさが開業当初から注目を集めた。一昨年には市の補助制度を利用し、いち早く電気自動車用の充電スタンドを導入するなど、時代の先を行く。「常に自問自答。未来を想定して考えることが重要」と、新聞の切り抜きなどを広げながら将来の構想を熱心に語る。
○…今回の震災を受け、停電や節電の影響による営業時間の短縮など、良いとは言えない経営環境ではあるが、「被災地の一日も早い復興のために我々に出来ることをしていきたい」と、施設内で義援金を募るチャリティーイベントなどを行っている。「協力的なお客様が多く、逆に元気をもらっていますね」。相手に安心感を与える親しみのある笑顔と切れの良い真剣な語り口で、話に引き込まれる。
○…名古屋市出身。都内の大学を卒業後、三菱倉庫(株)へ入社。「初めての赴任地が横浜だったんです」と懐かしむ。海外転勤などを経て6年前、同社の新規事業として同施設の運営会社である横浜ダイヤビルマネジメント(株)の代表取締役に抜擢された。施設周辺の開発が進み開業当初とは風景も変わってきた。「商業とは街づくり。地域とのコミュニケーションをさらに積極的にしていきたい。これからが本当の開業です」。
○…現在は中区内に妻と二人暮らし。週に数回はシーバスで海路を利用した通勤も。「海からの夜景は横浜の財産」とならではのライフスタイルを楽しむ。趣味に話が及ぶと、一層熱が入る。月1回のペースで大会に出場しているマラソンと若者に交じって練習するボクシングは「中毒。友人に心配されるほど」とおどけてみせた。「死ぬまでステイヤングですよ」。節目は次への通過点。気力も体力も十分だ。
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