第63回青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催)で、平沼小学校5年の茶碗谷柚香さんが全国3位にあたる毎日新聞社賞を受賞した。今回同コンクールには、小学生から高校生まで430万7256編の応募があった。
茶碗谷さんが読んだのは、『木かげの秘密』。夏休みに祖母の家に行った時に、いとこの机の上に置いてあったこの本と「運命的に」出会った。
クラスで飼っている金魚をめぐって起こる問題を通し、友人との関係について考える作品。読み進めると「主人公と今の自分がどんどん重なった」。読書を通して自分自身を振り返り、考えが変わっていく様子を感想文にした。
最初受賞の知らせを受けた時には実感できなかったが、「お母さんが喜んでくれるのを見て、すごい賞なんだと分かって。本当に嬉しかった」。また「感想文に託した思いが、色んな人に伝わったことも嬉しい」と笑顔をみせる。
根っからの愛書家
感想文のタイトルに付けた『孤独と一人はちがう』は、本のあとがきに作者の言葉として書かれていたもの。「隙あらば本を読んでいる」という茶碗谷さんは、「本はまえがきからあとがきまで、隅々まで読みたい」と語る根っからの愛書家。幼い頃から寝る前の読み聞かせなどが大好きだった。特に好きなジャンルはファンタジー。「主人公の年齢が近いと、より物語の世界に入り込める。でも今回の作品を読んで、主人公と自分の状況を重ねて読む楽しさを知った」と、本への熱い思いが溢れ出す。
将来の夢は「小児科医」。きっかけは、自宅近くのかかりつけ医の存在だ。「先生はいつも痛いところをやさしく聞いてくれる。憧れです」と瞳を輝かせた。
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