ホールへの来場が難しい幼児や障がい者にも一流の音楽を体験してほしいと、横浜みなとみらいホール=西区=で6月27日、ドイツ・バンベルク交響楽団によるチャリティー公演が開かれた。同ホールが主催し、西区地域自立支援協議会らとの共催。
今回の公演は、地元ドイツのほか各公演先でチャリティー公演を行っている同楽団から申し出があり、ホールが西区地域自立支援協議会に案内し実現したもの。
同協議会は西区内の子育て支援施設や障がい者の作業所、支援団体などで構成。今回は加盟施設の利用者、家族、職員らを対象に参加を募り、600人近くが来場した。
同楽団からは今回、弦楽奏者約22人が参加。首席指揮者のヤクブ・フルシャ氏が指揮をふるった。楽団事務局長のマルクス・アクスト氏は「本拠地のドイツ・バンベルクでも恵まれない子どもたちのための公演を行っており、どんな環境の人にも生の音楽を届けるという意味では今回も同じ」と話す。
演奏したのは組曲「ホルベアの時代より」。ストレスなく聴いてもらおうと、演奏中の離席、移動などは自由。リズムに合わせて「高い高い」される幼児の姿もあった。
1歳と4歳の子と訪れた細野ゆかりさんは「なかなか子連れでは来られないところで、本格的な演奏を聴くことができて良かった。主人も休みをもらって参加しました」と笑顔を見せた。
同協議会の渡辺幹夫会長は「当初は10人程度の小規模な会を予定していたが、どんどんと企画が大きくなっていった」と感慨深げに話す。フルシャ氏からは終演後「やっていて楽しかった」と声を掛けられたと明かし「この1回で終わるのでなく、来年以降も続けていければ」と意欲を見せた。
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