横浜駅西口の顔として46年にわたり親しまれてきた「ダイエー横浜西口店」が完全閉店することになった。同店発行の閉店セールの告知チラシをもって発表されたもので、具体的な閉店日は来年以降の見込み。
ダイエー横浜西口店は「横浜ショッパーズ・プラザ」として旧サンコーの店舗を増築する形で1972年4月に開店した。
ダイエーとしては県内5つ目となる出店で、売り場面積は約1万3千平方メートル。開店を伝える当時の新聞記事によると、ショッピングバッグを配るなどの宣伝作戦を展開していたという。
現在は本館2階、新館7階の構成。本館は1階に食料品やフードコート、2階は衣料品フロアとなっており、新館には書店やCDショップなどの専門店が多く入っている。本館の上部にはUR都市機構の集合住宅が併設されている。
2011年の東日本大震災発生時には建物全体を囲むように周辺で地割れが発生。一時通行規制が敷かれたこともあった。
(株)ダイエーの広報担当者によると、閉店の理由は入居するビルの建て替えによるもの。UR都市機構では同地において、2023年10月を工期とした建て替え工事の手続きを進めている。
店舗の内外には現在、完全閉店を知らせるノボリや看板が掲示されている。閉店日に関しては未定だが、すでに店内には11月末で自転車の取扱いを終了する旨を知らせる告知などが貼られている。
閉店までのスケジュールについて同社では「年末年始は営業する。具体的な日程に関しては決まり次第発表したい」としている。
同店では9月15日から「売りつくしセール」と題した完全閉店セールをスタート。衣料品や寝具、調理用品などを中心に値下げ販売を行っている。こちらのセールに関しては「46年間のご愛顧に感謝をこめて、10月以降も継続していきます」としている。
地元からは惜しむ声
1階のクレープ店など、横浜西口の顔として親しまれてきた同店。店舗内にある「お客様の声」を紹介するコーナーには「完全閉店の話を聞き驚きました。とても残念です」という趣旨のコメントが早くも寄せられていた。
ダイエーにほど近い横浜駅西口五番街商店会の宮田博幸副理事長は「あのあたりで生活必需品が購入できる数少ない場所でした。時代の流れなのでしょうか、さびしいですね」と心境を話した。
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