寿地区の自己啓発講座で講師を務めているYSCCの管理栄養士 岡田 和也さん 中区在勤 36歳
食で選手支える
○…寿町勤労者福祉協会と中区のJ3チームYSCCが昨年から実施している自己啓発講座で講師を任されている。寿地区の元気な街づくりに貢献しようとスタートしたこの講座。「少しでも地域に貢献できたらと思って」と意気込みを語る。
○…鎌倉市出身。小学2年生の時からサッカーを始めた。中学高校はサッカー部に、大学からは社会人のチームに所属してプレーをしていた。「県リーグでYSCCと対戦したこともあった。まさか自分がそんなチームにかかわるようになるとはその時は思っていなかった」と振り返る。
○…大学在学中は、将来、サッカーに関わるような仕事は考えておらず、就職活動ではインテリアメーカーの営業マンとして内定。しかし、卒業直前の3月にJリーグの試合を見たとき、転機が訪れる。試合会場で選手を支えている人たちを見て、「どうしてもサッカーにかかわる仕事をしたい」と選手をサポートする栄養士になることを決意した。専門学校に通うための資金は数年働けば貯まると考え、入社する前から2年で辞めることを決めていた。そして、有言実行。「会社を辞めて会社の人たちに迷惑をかけた。だからこそ夢を叶えなければ失礼だという思いでとにかくがむしゃらにやってきた」。念願叶い、2014年からYSCCで管理栄養士として選手のサポートをしている。
○…現在、妻と10カ月の息子と戸塚区で暮らしている。普段は西区の亀田病院で働いているため、直接選手とは会えないものの、LINEを使ってコミュニケーションをとっている。「仕事をしながらプレーしている選手もいる。食事は後回しにされやすいため少しでも体のためになるよう、でも負担にならないようにアドバイスをしている」。まさに縁の下の力持ちだ。
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