9月に開幕するラグビーワールドカップを前に、県ラグビーフットボール協会では横浜中華街の山下町公園に「ラグビー発祥の地横浜」の記念碑建立を企画。現在設置費用の寄付を募っている。ラグビーの記念碑が、なぜ中華街?そこには150年以上前の由縁が隠されていた。
一般的に、日本に初めてラグビーが伝わったとされているのは1899年。慶応大学の英語講師E・B・クラークが学生に指導したのが始まりとされており、慶大の日吉キャンパス=港北区=には「日本ラグビー蹴球発祥記念碑」がある。
それから遡ること約30年。1866年にアジア初のラグビーチームが横浜に誕生した。現在のYC&ACのラグビーチーム「横浜フットボールクラブ」である。横浜のラグビーの歴史を研究してきた県協会の長井勉さんによれば、同クラブの設立総会が行われたのは現在の横浜中華街。当時駐留していた英国陸軍たちによって誕生した。
まさに中華街こそが「日本ラグビー誕生の地」であったわけだが、長井さんによれば碑が建立される山下町公園はクラークの父が経営していたパン店「横浜ベーカリー」があった場所。”日本ラグビーの父の父”ゆかりの場所であった。
こうしたことから県協会では歴史を伝える記念碑建立協議会を立ち上げ、設置に向け横浜市などと交渉を続けてきた。この度正式に山下町公園に記念碑の設置が決定。それに伴い、協議会では建立資金を募っている。
設置はW杯の開幕前の予定。協議会事務局長を務める長井さんは「決勝戦が行われる横浜で、この記念碑が大会のレガシーの1つになれば」と期待を寄せる。
募金は個人の場合1口5千円。会社・法人・団体は1万円。申し込みは県協会HP(【URL】www.rugby-kanagawa.jp/)にある申込書をダウンロードし事務局へ送る。期限は5月20日まで。問い合わせは事務局【電話】045・504・7607へ。
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